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肩ボトックスを打ったよ

私はひどい肩こりに常々悩まされている。

小学生時代の夢が「マッサージ師さんと結婚する」
大学時代の夢が「マッサージにいつでも気兼ねなくいけるくらい稼ぐ」だったほどに。

マッサージやストレッチ、鍼などを試したが、どれも劇的にかわるわけでなく、一時的なものだった。
そんな私は今回新しい挑戦に踏み出した。それは「ボトックス注射」だ。

予約を取り、時間通りに病院を訪れた。
そしたら予約が確定できていなかったとかでだいぶ待たされた。少しイラっとしたがほどなくして、医者になりたてだと思われる若い医者によるカウンセリングが始まった。

カウンセリングの結果、わたしの肩の凝り具合だと「トリプル」がおすすめと言われた。
注入する薬の量の話で、シングル(3万)、ダブル(4.5万)、トリプル(6万)とあるらしい。量が多くなれば効果は高まるが、その分値段も高くなる。
なんだよ、エスプレッソかよ。3万でできるんじゃなかったのかよ。(肩が凝っている時、私は機嫌と口が悪い。)

もともと3万円でできるとネットで見たので予約した。
ボトックスの効果はだいたい3ヶ月ほど。私は月に1万円ちょっとマッサージにお金を使っている。ボトックス注射で3ヶ月マッサージに行かなくて済めば、マッサージに定期的にいくよりも安上がりだ。
美容医療だと聞くと、贅沢のように感じがちだが、私にとってのボトックス注射は節約。よって3万円を超えたらNGだ。
トリプルは6万円だったのでお断りしてシングルを選択した。

カウンセリグの最後に、「インフルエンサーですか?」と質問を受けた。
ちげえだろどうみても。肩が凝っていたので機嫌が悪く、イライラした。
「散々待たせて聞くことじゃないだろ。宣伝のことばっかり考えてないで、まずは目の前の患者に向き合えよ」と心の中で毒づいた。

ここまでイライラしていた私だが、次のひとことで震えがとまらなくなっていた。
「16回注射します、吸う麻酔は5000円でつけられます」
そんないっぱい注射するの!?しかも麻酔するくらい痛いの!?と思ったら自然と目が潤んだ。
「インフルの予防注射とどっちがいたいですか?鍼レベルですか?どうですか?」とすごい剣幕で質問を重ねた末、すごく痛いわけではなさそうだったので麻酔のオプションは付けなかった。カウンセリング後から注射までの間は、不安すぎて「ママーーーーー!!!」と泣き喚くのがピッタリな気分だった。
けど私は母のことをママと呼ばないし、母はその場にいないし、よんで母がきたところでお互い戸惑うだけだから黙って耐えた。

その後は肩にマーカーで印をつけ、肩をアイスノンで冷やした後、すぐ注射が始まった。

まずは一般的な予防注射の時のようなちくっと感があり、注入されている時は指圧でツボを強く押された時のような、じんわりと血行がよくなる感覚があった。
注射1回ずつ筋肉がほぐれていく感じがあって少し痛いけれど気持ち良かった。

注射が終わり、さっそく肩こりが治った私は、うきうきして診察室を出た。
さっきまでイライラして、横目でぶっきらぼうに返事をしていたスタッフにも、正対して「ありがとうございます!!」とキラキラ笑顔を向けて病院を後にした。

ボトックス注射をすると肩のラインが変わると言われており、それ目的で打つ人も多いようだが、私はシングルで量も少なかったので見た目は変わらなかった。
けれど、今まで肩にゴリッと張り付いた塊が少し柔らかくなって指が入るようになり、肩こりがなくなったので大満足だ。これで効き目がいつまでもつかが問題だが、今のところはボトックス注射をしてよかったなと思っている。

トリプルで打ったらどうなのかも気になるので、いつかまた打とうと思う。そしたらまたレビューします。

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