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読書生活

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小学生の時テレビにかじりついて思い描いた「アントニオ猪木 vs ジャイアント馬場」の夢の一戦

社会は進化した方が良いのか。 それとも進化なんかせずに古いまま伝統を守る社会の方が良いのか。 進化型になれば最先端の情報が常に入ってくるし、その代わり従来のやり方は崩れていく。伝統型になれば最先端の情報は全く入ってこなくなるけどその代わり伝統と格式は守られる。 力道山亡き後、新日本プロレス(アントニオ猪木)と全日本プロレス(ジャイアント馬場)とに分裂した日本のプロレス界は、 進化型の猪木  伝統型の馬場 …という二つの路線に分かれました。猪木は異種格闘技路線を繰り広

サブスクで簡単に音楽が聴けるのにわざわざCDやレコードで聴くことに意味があるのか?という疑問について。その答えはソシュールがくれた。

今更、音楽について語るなんて。 うざいし意味ない。 本気でそう思います。(思っていました。) ネットでいくらでも音楽なんて聞けるし、それをわざわざレコードやCDを買って聞くなんて。無駄。馬鹿。無理。そう思うしそう思われても仕方がありません。 私は長らく音楽業界にいました。だからなおさらレコードを買って聞くなんてことは無駄、無意味であるという痛烈な批判を全身に浴びた人間でもありました。 音楽について。語るなんて。 もうそういうことはやっちゃいけないんだ。 そう本気で

知性の磨き方 

荻生徂徠という有名な学者が江戸時代にいました。赤穂浪士の処罰を決定した人、徳川吉宗のブレーンetc様々な顔を持つ人ですが、この荻生徂徠の若い頃の成り立ちは大変に興味深いものがあります。早い話が荻生徂徠は家が地方で貧しく、学費は無いし、師もいない。 とことん独学の人だったというのです。 しかも貧しいからテキストもない。 手元にあるのは「大学読解」という林羅山が編纂した漢文の書物らしきものが一つ。ただそれを繰り返し繰り返し読んだ。これが荻生徂徠の学問のキャリアだというのです

マンディーン占星術 中国と日本 1978年日中友好平和条約

マンディーン占星術、金融占星術の分析において木星=アメリカ、土星=ロシアと読むと言われています。そうなると「日本はどうなのか」「中国は?」という話にもなってきますが、その辺りを言及している人や書物は存在しません。しかし世界史的に日本や中国はアメリカやロシアと深く関わってきたわけで、占星術を研究するにおいて日本や中国を無視した解析と言うのはどうなのかと個人的にずっと思ってました。 長年、占星術のホロスコープを眺めてきましたが、この中で日本や中国を示すのは果たして何か?とい

「気の力で願望は実現する」セルフヒーリングの名著 朝日舞先生から直接入荷。

どんなワークショップをこれからしていこうかと考えるのは私の大きな楽しみの一つで、そのうち日本人の思想家を取り上げて行きたいと思ってました。ただ、私の場合、西田幾太郎とか吉本隆明とかは好きでないというか得意でないので、取り上げるなら小室直樹とかそっちの方かな…と思ってました。 そしたら、なんとなんと。 先月のワークショップで。「百匹目の猿」の話が出て。ああ!!船井幸雄会長のことをすっかり忘れていた!!と思い出しまして。 4月は船井幸雄会長の大研究ということで。日本スピリチ

戦争をいかに無くすか その基本理念

無差別殺人のような事件が起きた時、逮捕された犯人が言うのは「誰でもよかった。むしゃくしゃしてた。」みたいなことをおおよそ言います。誰でもよかったと言う割には、いつも被害に遭うのは無防備の女性、小さな子供ばかりです。いつも、です。本当にむしゃくしゃしてたんならちょっとお偉いさんの政治家でも襲うのかと思ったらそれはしません。お偉いさんには強力なSPが警護についてますから。 襲われるのはいつも弱い立場です。 第一次世界大戦は多くの悲惨な戦況を生みました。特に酷かったのはドイツ軍

ライモン・ルル「天国への階段」についての憶測

かなり昔にライモン・ルルという人物がいました。その名を知る人は殆ど無く、無名の学者と言えばそれまでですが、このライモン・ルルが残した功績はいろいろあって「アルス・マグナ」と呼ばれるカードの組み合わせを見せることによって、見た人の心理を読み取る心理術など。今の心理学にも使われている技術なのだそうです。なぜライモン・ルルがそのような手法を編み出したかというとルルは秘術の研究者で、古代カバラ魔術、タロット占いがどのようにして空間や心と繋がるか。その研究に没頭した人物であったからでし

1月15日衝動的な資源エネルギーの揺れ動きと予想したら当日に火山爆発

1月14日にinstagram、Twitterで予想した月-火星のオポジションとそこから天王星へと向かうスクエアの複合ハードアスペクト。 これを金融占星学の視点から物怖じせず衝動的に突き進む資源エネルギーの揺れ動きという表現で予想しました。 この投稿の翌日に火山噴火のニュース。 方向性は当たっていたように思いましたが、火山爆発とは思いませんでした。 火星が絡むアスペクトは本当に怖いですね。

水瓶座の時代とニューソート思想

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100年後にできた壮大な虹🌈 

様々な大気の要素が集まり重なって。 やがて雲となります。 その雲はやがて雨を降らせます。 降った雨は。 どうなるのか。 それは。 降った先の状況によります。 地中に染み込んだ後に 小川となったり。 湖水となったりします。 降ったその時には暗くてよく分からなくても。 いざ雨が上がってみると。 そこに陽が差して。 大きな虹を描くこともあります。 雨が降ったときには決してわからなかった、予想だにしなかった美しい光景が。生まれることがあります。 15世紀から19

ピアノとエレキギターと魔術の話

ピアノは鍵盤楽器ですが、しかし、あれはよくよく考えると弦を使用した弦楽器を改良変形させたものです。弦を叩いてあの音を出しているわけですが、どうしてああいう構造になったかというと中世ヨーロッパの権力者が弦楽器を好まなかったのが一つの大きな理由だと言われています。弦楽器といえばギターやウードですが、あれを引くと、ジャ〜ンみたいな感じで空間が揺れるような余韻が生まれます。ディストーションと呼ばれる音ですが、実はあれには幻覚作用というか快感を覚えるような要素があって、いわばアルコール

再発見ジャケットアート 第二回 ロドニー・マシューズの世界

アーサー・C・クラークをはじめとするSF文学が華やかに咲き誇った第二次世界大戦後の世界。SFムーブメント、SFファンタジーの多くの作品が生まれました。「猿の惑星」「2001年宇宙の旅」「スターウォーズ」etc 日本の「ウルトラマン」や「ドラえもん」などもこの流れの中に入ると思います。 そうした宇宙SFブームは時間軸的には「未来」を示すはずですが、古代神話の復活や、古典的な文学センスの復興といったことも同時に起こりました。古代的な神話世界などが不思議と宇宙的未来とシンクロして

再発見ジャケットアート The Beatles / Revolver

再発見ジャケットアート 第一回 THE Beatles revolver ビートルズとローリングストーンズはほぼ同時期に同じようにスタートを切ったイギリスのロックバンドで、両者は世界的な人気を得たという点では同じでしたが、その活動内容や経歴を見るとまったく違う足取りを辿ったバンドでした。 もちろん同じ足取りになるわけもないのですが、何が決定的に違ったかというと、ビートルズは活動を9年で終わらせ、ほぼ10枚のアルバムで空中分解してしまったこと。 一方のストーンズは分裂の危

やる気なくて、ルーズで下手くそな、孤高の世界

飲み屋とかうどん屋とかでもそうですが、めっちゃ古ぼけて椅子も机もカウンターもボロボロなのに、なぜかめちゃくちゃ美味しいという店があります。超名店と呼ばれるところにそういうところは多いです。 すごく綺麗で完璧すぎる高級なお店。そこの調理法とか店舗内装もすごいかもしれませんが、それはお金をかけたら真似できることは多い。 しかし。 あのボロボロの汚らしいのにめちゃくちゃ美味いというお店の場合は、真似するのが難しい。ルーズでだらしないけど味に深みがあるというのは、これは真似する