自己PR?というか将来の夢

私は将来演劇コミュニケーションを使った学校教育に携わり、日本の小中学校の授業のカリキュラムに演劇を導入するのが夢である。演劇コミュニケーションとは劇遊びや話し合いを通して論理的思考力や表現力の発達を促す教育法のことである。私は、日本人の自己主張が苦手で内向的な性格の多さは幼い段階でコミュニケーションや自己表現の仕方を学ぶ機会が与えられていないことに起因すると考える。アメリカやイギリス、オーストラリアなどでは演劇の授業が一般的に行われており、大人になっても自己主張がうまくできている人が多い。そのため日本に演劇の授業を取り入れることは日本人の積極性とクリエイティビティを育むために有効なー手であると考える。私は都立総合芸術高校に演劇専攻として入学し、3年間で演技をはじめとする様々な演劇の知識、技術を身につけることができた。また、学校外でも演劇ワークショップや演劇祭、舞台会場運営ボランティアなどに参加し、自分でも演劇ワークショップを主催した。そうした経験から私が学んだのは、演劇は初対面の人と打ちとける効果的なツールであり演技経験の有無を問わず誰でも自己表現ができるものだということだ。複数人と一つの作品を作るという行為はお互いの性格、価値観、意見を共有することに繋がる。その中で他人と自分との相違点を見つけたり、自分にしかない特別な要素を発見したりと自分を客観視して相対的に自分自身を評価できるようになる。また、一人の「役」に真撃に向き合うことによって自分から一日離れる解放感、一方で逆説的だが自分自身を深く知るきっかけにもなるのだ。そうした一連の流れが、将来AIにはできないクリエイティブな仕事を担うかもしれない私たちに必要な表現力、思考力を成長させ、日本人が世界で活躍するための下準備の役目を担ってくれると思う。よって、私はドラマティーチャーの資格を取得、NPO法人設立などの方法で(まだ未定だが)日本で演劇コミュニケーションの事業を発達させて将来の日本を支える積極的な人材を育成したい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?