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生きる#33 わたしにとっての命のバトンパス

相変わらず慌ただしい日々を過ごしています。

あっという間に2月も後半に差し掛かった頃、
noteからこんな通知が。

やばい、毎月連続更新記録が途絶えてしまう…!
と焦るわたし。
そして、よく見ると今月更新すれば、なんとnoteを始めて3年経つということに気付きました。

この通知がなくても、2024年2月はわたしの『核』に触れる大切な出来事が3つあったので、何としてでも綴っておきたいと思っていました。
その3つとは↓

1.NHK教育『SEEDなやみのタネ』オンエア

小学5、6年生・中学生対象の道徳の番組です。
Eテレでの放送の後も、NHK for schoolで5年間くらいは教材としてストックされるそう。
子ども達に聞いたら、各自のタブレットでNHK for schoolで検索して自主学習なんかもあるらしい。

こちらからいつでも視聴できます。


11月頃に話をいただいてから1ヶ月半の密着取材と、年明けには東京まで行ってナレーション録りを行い、2月9日にオンエアとなりました。

情報解禁前にこう書いていたように、

番組の中で視聴者に投げかけている質問を、自分自身にも何度も何度も問いかけました。
ディレクターFさんからの問いに対し、涙が溢れることもあり(番組内にも出てきます)、
自分自身が気付かない振りしたり、蓋をしてきた感情と向き合う機会をいただきました。

放送後、この番組の監修をされている埼玉県和光市立第四小学校の古見先生とのご縁で、実際に小学6年生の道徳の授業にも参加させていただきました。

Zoomを使って対話しました

奇しくも我が子と同じ学年の子ども達。

『森脇さんにとって、食べることはなぜ命を尊重することになるのですか?』
『命のバトンパスとはどういう意味だと思いますか?』

核心に迫る質問も真っ直ぐな瞳で容赦なく投げつけてくれる。笑
直球どストレートな質問に、こちらもごまかしは効きません。

わたしは、これまで出会ってきたいろんな立場の方とのやり取りを交えつつも、まだ迷いがあることや行ったり来たりしながら考え続けていることを正直に伝えました。

かつては自分の子どもに対して、我が家の食卓で伝えたいという気持ち。
こうして自分の子どもと同じ年の子ども達と直接やりとりすることで、わたしの中でまた新しい気持ちが湧き出てくるのを感じました。

これは3つ目の出来事とリンクしていきます。

2.中国女性ビジネスコンテスト『SOERU』にて受賞

偶然にも、前述のSEEDのオンエアと同日、SOERUというビジネスコンテストで『独立行政法人中小企業基盤整備機構中国本部長賞』受賞の発表がありました。
わたしがこのnoteを綴りながら少しずつ形を作ってきた FeMEETS でです。


このコンテストに出場した真の目的は、『自分のため』です。
わたしたちがやっている仕事は、他人から理解されにくいことです。
猟師なの?
肉屋なの?
飲食店?
ジビエで儲けたい?
それで本当に食べていけるの?
結局のところ何がしたいの?

何度も何度も聞かれてきたことです。

これに対するアンサーは、話せば長くなります。
でも、FeMEETSというプロダクトを示すことで、わたしが叶えたい未来を簡単に伝えることが可能です。
それも、今まで全く関わり合うことがなかった人達に。
わたしの目の前で起こっている課題は、もはや地域内の限られた人達だけでは解決できません。
これまで関わりがなかった人同士の重なりを作っていくことは、わたしたちの役割でもあります。
それを、今回はなるべく他人の力を借りずに自分の力で挑戦してみたかった。
そして、このFeMEETSを面白がってくれる人と出会いたい!

ただ、ピッチも審査会も発表会も、全て制限時間があります。
6〜7分という限られた時間内で、わたしが核として伝えたいことを伝え、相手の心を動かすことは本当に難しい。
そもそも、他人に審査・評価される、というのはとても勇気が要ることです。

ここで改めて、昨年関わったみらチャレや探究フェスで出会った高校生の気持ちがよく解りました。
大勢の大人を前にあんな堂々と発表できるなんて、ホントすごいよ!!尊敬!!

発表会は3月5日なので、絶賛ブラッシュアップ中です。
何かわからんけど面白そう!
応援したい、仲間に入りたい!
そう思ってもらえる発表にしたいと思います。
あと、声を褒められることが増えたので、自分の強みを活かして当日を楽しみたいです。

3.ジビエ料理教室開催

昨年、一昨年と毎年この時期に開催しているジビエ料理教室『松江ジビエールクッキング』
今年は初の試みで、公民館を会場に移し参加者さんと一緒に作るスタイルにも挑戦!

対象参加者も、母と娘(女性)限定。
まさにFeMEETSのユーザーさん世代です。
本来なら、誰でも来れるように対象を広くするのが良いのかもしれません。
でも、わたしはどうしても「あの人に来て欲しい!」という顔が浮かばなければ気持ちが乗らない…
結果的に「あの人」が来なくても、「あの人みたいな人」が来てくれれば良いのです。

講師はわたしが尊敬する管理栄養士の飛田香さん。
わたしが彼女のことが大好きな理由は
「楽しそうに作り、美味しそうに食べる」
ということ。
管理栄養士としての本来の役割は、患者さんの栄養を管理すること。
でも、飛田さんとわたしの土台には「食べる場が楽しく健やかな場であってほしい」という共通の願いがあります。

今回、母と娘で一緒に猪肉まんを作り、
食べながら女性のからだや貧血のこと・イノシシにまつわる背景を知り、
自分のからだを大事にしてもらうことに繋げていきたいと考えました。
母にも娘にも。

伝える資料は、自分の娘に語りかけるつもりで作りました(実際当日も目の前にいた)

3年前、猪肉を食べながら『命のバトンパスだね』という言葉でわたしを救ってくれた子どもたち(本人はもう忘れていたけど)

その子ども達に、
『あなたのいのちは大事だよ』
と食卓で伝え続けること。

これがわたしにできる命のバトンパスなのかもしれない…

左手前が娘です

帰り道に何度も
「楽しかったし、美味しかった」
とニコニコ伝えてくれる娘の言葉で、それがちょっとずつ確信に変わっていきました。
いつかこの先、ごはんが食べられないくらい辛い日が来たとしたら、
今日のこの日のことを思い出してくれたらいいな。

娘や、娘のような子ども達へ
息子や、息子のような子ども達へ

次の世代に何を伝え、何を遺すか?
不器用なわたしは、顔が見える「あの人」のためにまず頑張ってみようと思います。


長くなりましたが、わたしにとって忘れられない2024年2月の出来事でした。
時系列も背景もバラバラなのに、全部繋がってる…!と書いてみて気付きました。

本当はもっととりとめのない大事なこともたくさんあったり…
でもつい流れていきがちで。

その事を思い出す糸口になればいいなーも記録しておきます。

娘と飛田さんの娘さんの作品。
個性があってかわいい!


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