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【開催報告】第24回スキマ研究会「みんなの選択Vol.3~読み書き障がい(発達性ディスレクシア)との向き合い方~」

開催日:2024年1月25日(木)19時~21時
会場:まちスポ飛騨高山

1月のスキマ研究会は、、言語聴覚士・臨床神経心理士の村田翔太郎さん(高山赤十字病院リハビリテーション科所属)をスキマ案内人としてお呼びし「ディスレクシア」「読み書き障がい」について知り、当地域での課題について一緒に紐解いていきました。


言語聴覚士とは?

言語聴覚士は、脳・神経の働きや口・喉の働きの専門知識を活かし、コミュニケーションや食べることを支援する専門家(国家資格)です。スキマ案内人の村田さんも言語聴覚士であり、臨床神経心理士の視点をもちながら読み書きに苦手な子のサポートを高山赤十字病院でしています。

発達性ディスレクシアとは?

会の初めに、村田先生が関わっている子供の音声データを紹介してくれました。限局性学習障がい(学習障がい)のうち読み書きの定着が特異的に難しい状態を発達性読み書き障がい、発達性ディスレクシアと呼びます。神経発達症は、脳・神経の特性により社会生活に何らかの支障を生じている状態を指すもので、本人の努力不足や育て方、養育環境によるものではないと加えて説明されました。日本語話者の場合、約8%の方が発達性ディスレクシアの特性をもつと考えられています。(約25人に2人の割合)

支援の課題とこれから

参加者の中には、行政職員、放課後デイサービス職員、精神科職員、フリースクール職員、病院関係者などなど発達性ディスレクシアに関わる方が多く参加してくださいました。村田さんは、低学年や早い段階で困り感に気づき児童の特性に合った学びを提案・提供する必要があると強く訴え、学校内外でできる支援の仕方を参加者を含めディスカッションすることが出来ました。

▼村田さんプレゼン資料▼

当日は、41名の参加者がありました。会場では立ち席があるほどの満員で、参加者の感想にもありましたが、多くの方がこのトピックに関心があることを肌で実感することができた会でした。想像以上の参加者数で参加者の方々には不便をおかけしてしまい申し訳ありませんでした。

次回のスキマ研究会は、「乳がん検診について」です。
2024年2月1日(木)19 時から村半にて。
(申込:https://forms.gle/HqungKZDGqkPx3b56 )