方々からのひかりの伝言(2)
ワシかて最初に決めた様にしたいと思っていたんじゃ。それが…いつの間にか出鱈目なやり方を押しつけられてしまっていた。。気がつくこともなく信用していたんじゃ。どうしようもなくなってから気がついたんじゃ。
ほんに、ほんに、すまないのだ。ワシ…皆にどう償えばいいのじゃろうか…
どうか神よ。
あなた様たちならどうしてくれる。
いついかなる時も皆守ると言ったのじゃなかったのか?あれは、全部、真じゃないのか、嘘なのか?
なぁ、神よ。
返事をしてくだせい。
ワシは……いいとこに行けるのじゃろうか……。
申し訳なかった。。。
全ての神に謝りたい…
そうそう。あなた。
とってもいいことがありましたのよ。
わたしたちの孫が産まれるんですのよ。
とっても楽しみなのですね。
あなたを失ってから人生が楽しくなくなりました。このままここの世界にいてもどうしようもない…自分はいっそ…なんて思いがちになっていました。
そうしましたら。あなた。
びっくりですの。
なんと、なんと、「赤ちゃんができた」と娘から。ばんざいですの。
あんなに授からずに「もうこれで終わりにしよう。」と決めた最後のあの日の晩。
赤ちゃんが娘のところにやって来てくれましたの。
もう本当に、驚いて、みんなで泣きましたの。
嬉しくて……
ああ、あなたも観ていましたね。
近くにいるのがわかりましたか?
わたしはこっちに来ても幸せでありますの。
そろそろ自分のことをしなさい。
いつまでも家族のためを思って自分を制限することはおしまいにしていきなさい。
家族のため。家族がだいじ。家族を守りたい。
いい。それはいいである。
家族の団欒がおまえの幸せでもあった。
家族との交流が欠かせない必要な事だった。
だけどな。もういいんだよ。
家族は家族でやるんだから、おまえも自立していっていいんだよ。好きなようにしていいんだよ。
心配はしていない。
どう生きていくのかを見守るだけだ。
こちらに来たらよく見える。いろんなこと。
おまえに話してもまだ通じないだろうがな。
作家さんになりたかったなー。
色々なお話を書いて本を出版、したかったな。
ペンネームは◯◯で。
たくさんの色んな物語を書いていたかったな。
それももう終わっちゃったかな。
こっちに来ても書けるのかな。
物語の続き。いっぱいあるの。
書いて出したいの。
どうやったら書ける?動かせる?手は?
あるのかないのか…今もわからないんだ。
神さまに訊いてみようかな。
まだだめだって、言われちゃいそうだな。
初めてのことを思い出す。
あなたと出会ってから楽しんだ数え切れないほどの思い出の中にある、初めての経験。
わたしはあなたでよかった。
で、ってひどいかな?そういう意味じゃなくてね。あなたが初めての人でよかった!って言っているのよ。
とてもとても大切にだいじにしてくれていたあなたの愛し方に、わたしは身も心もとかされて次々に着ているものを脱ぎだしました。
あー、これも、着ていたものを脱いだって意味じゃなくてね。まー、それもあるんだけども…そういう意味じゃなくてね。わかるかな?
とにかく。わたしはあなたがよかった。
あなたが好きだった、大好きだった。愛していました。
今も…ずっと…これからも…
ぼく、
どうしてここにいるのかわからないんだけど、ここはきっと懐かしい場所なんだよね。
誰も彼もが出発する時に集合する場所なんだよね。ぼくもここにいたんだよね。
思いのほか、早く帰って来ちゃいました。
思いのほかも変だなぁ。
決めていたんだよなぁ。
忘れちゃうんだよね…
そうだ。
あそこに置いておいたおもちゃはどうしたのかな。
ぼく、あのおもちゃが気に入って遊んでいたものなんだけど、モノは持って帰って来ては入られませんって言われてたからなにも持たずに帰ってきたけど、
あのおもちゃは楽しかったなぁ。
持っては来れないけど、誰かぼくみたいに楽しんで遊んでくれるといいなぁ。
あのおもちゃを作ってくれた人たち。
ありがとうございます!
🕊💌🕊
ひかりのラブ・レター。
届きますように。
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