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8月2日

時々、凄く好きな一冊に出会うことがある。『あの犬が好き』シャロン.クリーチ

最初の書き出しは…僕は少年だし、詩は女の子のものだし、そんなものは書けない。少年ジャックは、学校で詩の授業を受ける。ウィリアム.カーロス.ウィリアムズ ロバート.フロスト ウィリアム.ブレイクなどなど。(そのどれも正直言って私にも何を言ってるのかよくわかりません。)

それからしばらくして、季節は春のはじめころ、授業でウォルター.ディーン.マイヤーズさんの詩に出会い、その詩が好きになって(好きになった男の子にただ、おはようっていうだけの詩なんだけど)ジャックは詩を書き始める。好きすぎてウォルター.ディーン.マイヤーズさんにラブレターを書いて…

この本は、最初から最後までジャックのモノローグと詩のようなもの、で書かれている。読み進めていくうちに、なんか胸が締め付けられる。深いところで、ずーっと低い音が聞こえる。ジャックは、可愛がってた犬のスカイを失った哀しみを抱えていた。青と黄色のコントラスト、どこかから聞こえてくるチェロの低い音、言葉とストーリー、この小さな世界に何もかもが詰め込まれていてちょっと驚くような一冊だった。

love this poem!




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