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「ブランディングズ城は荒れ模様」(1933)

イギリスのユーモア作家PGウッドハウスが1933年に出版した「ブランディングズ城は荒れ模様」を読みました。

昔タモリさんのラジオ番組に「思想のない歌」コーナーとかいうのがあって、高田浩吉の「白鷺三味線」が傑作とされ、クレイジーキャッツの「ホンダラ行進曲」あたりも称賛されたかどうかまでは知りませんが、ウッドハウスの作品は私の心を浄化してくれるに十分なほどバカバカしい内容。ここ何年か日本で紹介されているのは執事ジーヴスものが多いようだけど、私はエムズワース卿をあるじとするブランディングズ城もののほうが好き。

エムズワース卿の弟ギャラハッド閣下が大物貴族たちの若いころの愚行をばらす手記を出版するというので、それを阻止したい人、それを出版したい人らがその原稿を盗もうとするドタバタが中心。さらに、エムズワース卿の愛豚の盗難騒ぎ、若い恋人たちの恋愛の行方などがからんで、それはもうテンヤワンヤ。

2015年8月27日

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