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コミュニティデザインの棚卸し

こんにちは、イーピンです。
まちづくりの会社でコワーキングスペースの企画運営をしています。
このnoteで自分のコミュニティ作りの経験を棚卸して、まとめてみました。

コワーキングスペースーINBOUND LEAGUEについて

今責任者として管理運営しているコワーキングスペースを簡単に紹介します。

コンセプト
これからのグローバル&ローカルビジネスを考える人たちが集い、働き、繋がる場所。

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2017年10月にオープンしています。
現状7割がインバウンド関連の会員(インバウンドマーケティング、コンサル、観光関連、IT×インバウンドのスタートアップ)。

コーディネイターの役割
私たちはコミュニティマネジャーのことをコーディネイターと呼んでいます。
会員さんのニーズを把握し、この会社とこの会社だったらシナジー効果があるなと思ったら、おつなぎをしたり、または会員さんのサービスPRのために、イベントの共同企画などを行います。
コミュニティ内外の交流、学び合いの場の提供、事業拡大支援を行っています。

オンラインコミュニティの立ち上げ

課題感
今まではオフラインをベースにコーディネイトをしてきましたが、
日々の内覧対応や会員さんの声から以下のような課題を感じました。

・オフィスなど固定スペースの条件が合わなくて、契約には至らないが、コミュニティに共感をしていただいる方が多い
・退会された会員さんとの繋がりがなくなってしまう
・廊下ですれ違っても会話のきっかけがないから、簡単な挨拶に止まっている

上記の課題を解決すべき、オンラインコミュニティ(ツール:Facebookグループ)の立ち上げに着手します。

ニーズ調査
コミュニティでどのような価値を提供していくかを明確にするために、
課題意識を持って、会員さんのニーズを深掘りするため、INBOUND LEAGUEのコンセプトに共感を頂いて入会された会員さん3名に30分ほどのインタビューを実施しました。

インタビュー

提供価値を明確
課題を洗い出してから、私たちが提供する価値を明確にしていきます。
以下の図で提供価値をまとめてみました。

知の交流ができる場
共創パートナーが見つかる場

図解1

どう実現するか

1、会員情報の見える化
知の交流の場、共創パートナーが見つかる場を提供するには
まず交流、共創のきっかけ作りが必要と感じたので、入会の時に必要な情報を記入し、trelloというツールを使って、情報を公開します。

Facebook内に「自己紹介」「告知」「求人」などのスレッドを作っておくことで、交流しやすい動線を作る。

2、コミュニティイベント
目的を明確にした上で、イベントのコンテンツを考えます。
毎回テーマを決めて、プレゼン者から課題シェアをしてから、参加者同士で議論を行います。
プレゼン者は自分の課題・起業アイディアを参加者にシェアすることで、より考えがブラッシュアップされる機会やヒントを得ることができます。
他の参加者はプレゼンを聞いて、自分の気付き・考えをシェアすることで、プレゼン者への気付きの提供だけではなく、自分自身も学びになり、ヒントを得ることができます。
その場で起業仲間が見つかったり、コラボプロジェクトが生まれたりするかもしれません。

行った一部のイベントはこちら

3、実証実験のプロジェクトプラン
会社の強みがホテルや飲食など国内外様々なアセットを持っているところ、またインバウンド向けのお客様が多いところなので、まずは自社のホテルで実証実験を希望している会員さんがいないか、1名の会員さんにお声かけさせていただきました。
会員さんが自社運営するホテルのエリアマネージャーにSNS運用について課題やニーズのヒアリングを実施、
2020年12月よりホテルが運営するinstagramの運営に携わり、宿泊者へのインタビュー、アンケートや動画制作に取り組むことになりました。
次のステップはサービスを受けた会員さんにフィードバックを頂きつつ、実証実験の受ける側を増やしていきます。

コミュニティ運営において大切にしていること

1、量よりは質
 コミュニティのコアがやっぱり人なので、いかに熱量の高い人を巻き込んでいくかが大事です。
特に最初の段階ではメンバー数より少人数で熱量の高い方を数名巻き込んでいく。
そこから口コミ、招待でじわじわと人数を増やしていく。

2、信頼残高
コミュニティ運営は一括性ではく、会員さんから信頼されることが何より大事です。希望やクレーム対して、素早く反応をしてあげること、どのように期待に応えられるかを考え抜いて、まずはGIVEすること。

3、消費者を生産者側に回す
私たち運営者側から一方的にコミュニティを盛り上げようとしても、長期的に疲弊してしまいます。如何に消費者側である会員さんを巻き込んで、生産者側に回していて、一緒にコミュニティを盛り上げていくかが重要です。
プロセスを一緒に経験することで、コミュニティのファンになっていただきます。

どうやるかですが
まず入会申込時に自分はどんな役割を担いたいかをコミットしてもらいます。

専門家:イベント登壇します
挑戦者:やりたいことに挑戦します
クリエーター:イベント企画します
サポーター:対外発信します

また、イベント登壇など依頼する時には会員さんが達成したいことがないかを把握した上で、win-winな形で持っていきます。

立ち上げたコミュニティの詳細ホームページはこちら

コミュニティは流動的なもので、思ったようにうまく行かないところが多いですが、まずはやってみてPDCAを回していきたいと思います。


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