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歴史関係はKindle本にはそぐわない?

 こちらの、のみや様の記事を参考にして、「歴史関係はKindle本にはそぐわない」と、考えました。

 関連部分はこちらです。

「文字数のベストは?」
「読みやすい文字数はあるの?」
ここの答えは、おおよそ
「1万5千〜2万文字」です。
一般的な書店に並んでる本は、
「6万〜10万文字」と言われます。では、一般人がこの
「6万〜10万文字」の本を
出版したらどうか?
間違いなく、読まれません。

 おっしゃる通りです。

 一般人が書いた長い文章なんか、読みづらいに決まっています。
 小説家の卵の人だって、読みづらい文章は多いです。

 それでは、「1万5千〜2万文字」で歴史関係の書籍を発行したらどうなるか?

 間違いなく、文字数が足りません。せいぜい、〇十分で分かる〇〇時代ぐらいの書籍を出すだけで精一杯です。

 実際、私のニコニコ大百科で書いている記事の文字数は1万5千字~2万字です。これぐらいないと、充実した歴史記事(しかも一人物あたり)とは言えません。それでも、注釈・出典などは抜いているのです。

 いくら、要領よく書いても、文字数が少なければ、表現できる範囲は限定されます。
 さすがにその文字数では、歴史好きな人に評判の良くない「初心者には難しく、歴史マニアには物足りない」歴史雑誌の記事みたいになるでしょう。

 では、採算度外視して、文字数の多い本をKindle本で発行してみたら。

 売れなかった場合でも、ブログやnoteから該当の記事は抜かなければならず、今後、ネットで出すことができないため、公開できず、人々の記憶から失われます。(発行を中止すれば、また、公開できるかは私は知りませんが)

 昔の歴史関係サイトで、内容を同人誌で発売して公表しまい、その時に削除してしまったため、長い間かけて詳細に調べられていた記事が失われてしまい、そのまま、もどらないことを何度か見ています。

 確かに、サイト主が数年してもどす気力がなかったこともあるかもしれません。
 ですが、やはり、一度、有料で販売したものを無料で再度、公開するのはなんとなく気がひけるものです。

 もちろん、やり方によると思いますし、可能性はあるとは感じますが、かなり工夫がいるのは間違いないです。
 その場合、現行のネット記事との兼ね合いを考えながら、出し方を考えないといけないと感じます。

 それゆえ、私としては歴史関係のKindle本は現段階では、難しく、時期尚早、あるいはそぐわないものと考えています。

 時間をかけて、電子書籍を読む層が増えるのはひたすら待つというのも、また、一手段ではないでしょうか?

 少なくとも現段階では、むしろ、『孫子』、『論語』、『韓非子』、『三国志』などメジャーなものを現代の様々な事象に絡めて、その知恵を借りるような書籍の方が求められると感じております。

 他にあるとすれば、ブログやnoteなどでは、ふりがなが振れないため、ふりがなを振った分かりやすい歴史関係の書籍なら、可能性があると思います。

 後者の方は新たな層に訴える意味で、私自身が取り組むことにとても興味がありますが、これもまた、電子書籍を読む層が増えることを待った方がよりよいのではと、私は考えております。



 



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