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働きたくない ~前編 学生バイト~

 つれづれつづりも3rdシーズンに入りました。記事で言えば8回も書いているわけですが、いまだに手探りというかこんなんでいいのかな と思いつつつづっております。一番良く分からないのは文体ですね。本当はだである調の方が書きやすいのですけれど、なんとなくですます調の方が自分の言葉で話しているような気分になるのでそうしています。あくまでも自分の気分です。
 今回のテーマは「仕事」。夜はいい仕事しまっせ♡ みたいな方面に持っていくことは確実に無理なので真っ当に自分が経験してきた仕事についてと、自分の社会的な役割について何か触れていけたらいいな と思います。ご安心ください。無計画です。

 高校時代は届け出をすればアルバイトをしても良かったのですが、その手続き時代が面倒だったり夕方のアニメが見られなくなるという理由から働いてはいませんでした。周りの友達はちょこちょこファストフードだのコンビニだの年賀状の配達だので働いていましたがあまり羨ましいとは思いませんでした。お金に困っていなかったんですよね。別にお金持ちだったわけではなくて、支出が圧倒的に少ない。創作活動やインターネットをやっていれば楽しいというお金のかからない子でしたし、休みの日に遠出するような友達は居ませんでした。アニメ好きでもあんまりグッズには興味なかったのも幸いでした。そして大学に進学しても1年次は5限まで授業があることが多くて「勉学を優先したいので」という言い訳を盾に働かずに生きていました。
 しかしさすがに2年次になると居心地の悪さが出てきます。周りはほとんどが何らかのアルバイトをしていましたし、そうするとなんだかやっぱり成長の違いというか同い年なのに急に大人びて見えてくるのです。こりゃあさすがにまずい…とタウンワークを持ち帰る日々を繰り返しました。
「時給はまぁそこそこでいいんだけど~でも700円代はちょっと嫌かな~それで仕事内容はあんまり大変じゃなくて~週2,3日くらいで良くて~土日どっちかは休めて~家から近すぎると辞めた時気まずいからちょっと離れるけど離れすぎてなくて~交通費も全額出て~~~」
みたいな、お前やる気あんのか みたいな事を至って真面目に考えていました。(注:当時の時給は安いと720円くらい、850円くらいで上々 という状況でした。マクドナルドとかは690円スタートとかあったような覚えが…)
 オタクメガネ大学生として書店員には憧れがあったのですが、面接で落とされました。モスバーガーも制服がかわいくていいなーと思っていたのですが接客ができる気がしなくていつも求人を眺めて終わり。とにかく働くことに明確な目的が無かったので、やる気が全く起きません。

 そして距離的にちょうど良く、新規オープンのスーパーの求人を見つけます。新規オープン。大量採用。えらそうな先輩も多分いない。飛びついて応募したところ、生鮮部門に採用してもらえました。オープンまでは既存の店舗で研修。生まれて初めてお給料の発生する仕事でちょっと緊張していましたがそもそも社会性のしの字もない人間です。社員さんと一緒に研修する店舗の主任に挨拶に行ったのですが「008君、挨拶して」と言われた私は「こんにちは」と挨拶して終わりました。社員さんは自己紹介をして という意味で「挨拶」を促したのですが、私はその意を汲み取れず……。今思い出すと赤面ものです。(その後社員さんに促されてちゃんと自己紹介とよろしくお願いします という旨はちゃんと伝えました)
 なんとなく自分はしっかりしているタイプだと思っていたし周りからもそう思われていたのですが、こういう社会性というものは皆無だったんですよね。今でもきっとこういう常識が一部すぽーーーんと抜けているのでちゃんとした場に出たりすると変なことしないか冷や汗をかきます。
 部活もずっと幽霊部員でしたし、知らない人と一緒に何かをするという経験がほとんどなかったのがいけなかったのかもしれませんね。

 社会性はないものの、仕事の飲み込みはそこそこ良く(謙遜しました)教わったこと、言われたことはきちんとこなせてきました。夜の要員なので仕事は商品の補充と清掃がほとんど。そんなに難しい作業ではなかったので覚えてしまえば単純作業でした。その代わり立ちっぱなし動きっぱなしなので終わったころにはかなりの疲労感でした。とはいえ従業員が帰ってしまえばあとは時間内に終わらせれば良いので自分のペースで進めることもできます。とはいえ前述の通り根っからのインドア派なのでちゃっちゃと仕事を片付けて一秒でも早く帰ることを信条にしていました。
 とはいえ、研修の店舗に居た先輩アルバイトはそうではなかったらしく「人数が多くて早く仕事が終わってしまって困る」と漏らしているのを聞きました。他部門の手伝いに行っていたみたいです。早く帰りたくない人もいるんだなぁとしか思っていませんでしたが、そりゃそうですよね。時給制なのですから。

 だいたい1か月くらいで新店舗に正式に配属となりました。他に居たアルバイトはみんな年下だったので、なんとなく先輩的な立ち位置に立たされました。

 そういう立場になるとちょっと頑張らなきゃ みたいになって、授業が終わって即バイト、夕飯は移動時間の間にパンを一個かじる 10時くらいまで仕事をやって帰った時にはくたくたでもう何もしたくない みたいな生活でした。小売業なので公式な休みは元日だけでますます友達と旅行~とかそういう生活からはかけ離れていきました。いえ、それは言い訳でしかないのですが……。

 学業もバイトもどっちも頑張ってる みたいな状況ではあったけど、果たしてそれが本当にえらいのでしょうか。高い金出して私立に行ったんだからもっとちゃんと「学生の時にしかできないこと」をやれば良かったんじゃないかなという後悔も薄っすらあります。気楽でぷらぷらしたバイトをやりたかった。でもそそんなバイトあるんですかね。

 それでもお金はそこそこ貯まりましたし、やらないよりは精神的にも良かったです。ただ、もう一度やるか と聞かれたら絶対やらない。そういう仕事でした。

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