医療面接【いりょうめんせつ】

最近では、
問診【もんしん】という言葉だったり概念に変わって
医療面接というスタンスになってきてるようです。

問う【とう】という姿勢から
面を接するという姿勢への変化とも言えるのかも知れません。

とは言っても、
問うなり、聞くなり、患者さんからいろいろ聞き出さないと
診察からの診断は成り立たないんで、
いろいろ聞いて教えてもらう。

主訴【しゅそ】は当たり前にしても、
それがどうして起きてるのだろうと推察してくには、
ー職業だとか、
ー趣味とか、
ーお酒飲む?
ーどれくらい?とか
下の2つはあんまり書きたくないなって思いながらも、
嘘っぱち書いちゃまずいよな。
って、グラビアアイドルのウエストサイズくらいの範疇で
サバ読んで書いた経験のあるアレです。
初診だと、必ず書かされますよね。
あれ、
慣れてるから何にも思わなかったですけど、
よくよく考えてみれば、
なかなか根掘りに葉掘りだったりします。

特に東洋医学ではこの辺を大事にしなさいよ。
丁寧に、親切に、漏らさぬように。
教えていただくことから信頼関係の土台を作ったり、
治療の方針を検討するんだよ。
そんなことを教わってるわけなんですが、

ふと、思うのは、
信頼関係を築こうとしてる過程の中で、
患者さん、いわゆる相手のことは何でも聞きたいし、
聞かないといけないし、
だから、聞くんだけど、
こっちのこと、自分は何も言わないな。
って思ったんです。
こっちってのは医療を提供する側。

今、ワタシは大学病院で目ん玉を診てもらっていて、
今、その先生をとても信頼していて、
今、これからその病院に向かいます。
その先生のことを何知ってるかな?
って考えたら、名前だけ。
当たり前ですけどね。
何にも不思議でも不満でもない。
大学病院の先生が、何ちゃらかんちゃらって自己紹介する。
ってのは常識ではありえないけど、

どうも、大学病院行ってもなかなか良くならない。
ワラをもすがっちゃうという痛みを抱えてる人が、
医療保険の援助のない鍼灸治療院で自費を支払って、
解決しないかと願ってやってくる。
のだとしたら、
よくよくと教えて貰わないといけないわけだから、
それが治療の成果を左右するのだとしたら、

自分はいったい何者なのか?
どんな思いで治療家やってんのか?
どこでどんな勉強してきたか?
好きな食べ物とか、
趣味のスポーツとか、
そんなのはどうでも良さそうですが、
もしかしたら、そんなことでも
患者さんとの距離を縮めることに繋がって、
どうも言っていいか悪いか、わかんないから、
言わなかったけど、
言ってみた。
そんなことの中に治療のあり方を決定的にさせることがあったり。
しないかな?
なんて、思う。

ワタシ、前職でもっとも経験した仕事ってのが、
面接なんですよね。
もちろん、目の前の相手をこっちの勝手な基準で評価する。
って役割が面接って仕事の重要な部分なんですけど、
その人が、その会社で働いて、
この会社入ってよかったなぁ。
って思ってくれて、自分のあり方について前向きに働いてくれたら、
それは多分、会社に貢献してるはずだよね。
なんて思いでやってたワタシの面接は、

会社を紹介すること。
仕事を紹介すること。

この辺は得意だった気がするのだけど、

自分を紹介する。

ってのはほとんどしてなかったなと。
黒くてデカい顔に眼鏡をかけた風貌。
そこに狭い肩幅の
ワタナベさん。
ってだけ。

自己紹介っていうんでしょうか。
自己開示っていうんでしょうか。
単純に、
聞きたいなら、明かさなきゃ、開かなきゃ。
って、思うと、

その時患者さんの前だけで体裁良く作る自分じゃなくて、
ありのままの自分が何者なのか?
ってことが重要な気がして、
気が引き締まります。

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