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何だか嬉しい

今日は出掛けていた折、御茶ノ水駅に停まった電車内から、目の前に聖橋が見える幸運があった。私は、きれいに修繕された後を見たことはあったのだろうか。

修繕されたこと自体はどこかで知っていたと思う。
が、JR中央線に前回、乗ったのがいつなのか記憶にない。

関東大震災後の復興時の逓信ていしん建築。
橋の名前も何も憶えていなかったが。
それでも、このアーチは逓信建築だと、しかもきれいじゃないかと、嬉しく思った。

あまりにも良い場所のドアにもたれていたので、「え!? ここで停まるの!?」と、思わず写真も撮ってしまった。
車内の蛍光灯がしっかりと映り込んでいるが、仕事でも何でもないので気にしない。

さっきのは何駅だったかなとか、逓信建築の橋とか、その後の電車内でスマホで調べていると、聖橋の名前は簡単に見つけられた。

それだけではなく、聖地巡礼の話題としても出てくるようだった。
親しまれている様子からも、何だか嬉しい気分になった。

いつだったか、パナソニック汐留美術館での展覧会「分離派建築会100年展」で見た写真の逓信建築は、黒ずんで放置されている感が漂う写真だったり、建築自体も現存しなかったり、何だか悲しい印象だった。

古い物でも、それが誰かにとって価値があるものでも、全て残すべきとは思わないが、大切にされている古い物には幸福感があると思う。

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