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表現再考:あおによし、くれないに飾られる古代の都

 紅花というのは、食用、薬用だけでなく、かつては染料としてよく使われていたものです。日常的な植物だったからこそ季節を示す表現にもなったのでしょう。

 古代日本の税制として租庸調というのをがありますが、租は稲、庸は、労働、もしくは布、調は布や特産物でした。
 稲である租は、地方税ですが、布というのは中央におさめる税でした。貨幣のようにも使われていたのでしょう。

 奈良時代、都は色彩にあふれていたといわれます。もしかしたら、布を収めるさい、防腐用もかねて、地域の植物を利用して染色し、それが都に集まったからかもしれません。



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