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表現再考: 水泉動

あけましておめでとうございます。

 今日は、冬至の末候で、宣命暦では、水泉動です。陰の極たる冬至も、わずかづづでも、陽に向かい始めていることをあらわしているのでしょう。
 それを、我々が確認することのできない地中の水の姿としてあらわしています。
 五行説で、土は水に対して相克ですが、逆相克という考えもあり、中医学では臓象を説明する大切な考え方です。水の動きが、土の中に循環をもたらし、春になって土から萌えいずる生命の準備が始まるともいえるかもしれません。
 水泉動も陰陽五行説のひとつの表現かもしれません。

 本朝では、その様を、雪と麦という陰のなかの生命、陽の兆しとしてあらわしているようです。

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