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表現再考:山茶始開/水始氷

 ついに、冬です。山茶花、さざんかは冬に先駆けてさく花で、立冬の初候、山茶始開と語られています。中国の暦法では、水、氷始めるで、水始氷と書きます。

 冬の始まりを孟冬と表現したりしますが、孟というのは、子どもが皿にのっている形象で、はじまりという意味です。皿というのは、おそらくおおきな丸い台のようなもので、今日的には、コット、もしくはベビーベッドのようなイメージかもしれません。
 もうさびれてしまいましたが、嬰児籠(えじこ)みたいなものもおもいだします。でも、嬰児籠の中で布にくるまれながら、ぐっすり寝ている赤子の姿に、民家の冬の風情も想ってしまいます。

 話は戻りますが、冬の先駆けを、花にみるか、水の凍る様にみるか、風土、もしくはそこで生きるひとの暮らしの違いかもしれません。



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