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表現再考:鴻雁来賓


 寒露がはじまり、ついにはななかまどが赤い実をつける時期ですね。

 寒露の初候は、本朝七十二候では、鴻雁来、雁が飛来しはじめるですが、宣明暦では、鴻雁来賓、雁が多数飛来して客人となるとなります。

 冬の到来に備えて、ユーラシアの北の大地から、渡ってくるのですが、距離や場所によっては、時期や営巣の具合など微妙にかわるかもしれません。

 それが、来と来賓の違いになるのかもしれませんが、本朝七十二候を定めたこの国の文人たちにとっては、雁が空を飛ぶ姿にこそ、風情を感じたのかもしれません。

 すっかり秋めいてきましたね。

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