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展示感想:〈大切にしたいもの〉第4回手のひらMiniatureミニアチュール展、Galley FACE to FACE、その3


ミニアチュール展感想です。林さんは、語り聞かせのお話のような世界を描かれてきました。


 手のひらサイズのミニアチュール展では、そのフレームが小さくなったことで、物語が凝縮されたようではないように思います。
 むしろ、ナラティブの語りの息遣いがあらわれるようです。我が子に物語を語らうそのひととき毎の満ち足りた瞬間が、感じられます。


 Römellさんは、絵本作家でもあります。小さなボックスにはいったこんぺいとう、口に溶けて発見する隠されたもの、そんな秘密の何かを感じてしまいます。

 竹淵愛留萌さんですが、今回は版画ではなくドローイングです。

 彩られた光とでもいいたくなるような、色によってなされる空間造形に、彼女の記憶の中のなおざりにしたくない何かがあらわされているのかもしれません。




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