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展示感想: 山内康嗣 河野志保 展「景色の手ざわり 」Gallery Face to Face その2

Gallery Face to Face 、山内康嗣 河野志保 展「景色の手ざわり 」感想その2です。

 河野志保さんは、DMの写真では、油絵かと想像していたのですが、基本的には、アクリル、油彩やミクストメディアを利用したコラージュの作家さんでした。

 様々な写像を、取り込んでは、自分のイメージを固めるように、デジタル機器を利用して組み合わせては作品の原型を作成していきます。そこから出力したものを重ね合わせながら、手を加えては形を整えていきます。
 

 いくつかのイメージの重ね合わせは、アトリビュートを組み合わせては天上とつながる世界を構成する宗教画とも通じる部分があるのかもしれません。


 引き寄せられるように、まだみぬものを具現しようとして、河野さんは、できた作品に、さらにさらにと手を加えていきます。積み重ねというよりも、掬いそこねた残余をさらに汲み出す行為。けれども彼女の行為のうしろには、祝祭のような雑然とした華やぎがあるようにも思います。

 二人展は、19日までですので、見に行かれるといいかと思います。




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