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展示感想:第十五回「工燈」その四

「工燈」感想の最後です。

田中さんときよはらさんは、新井さんにつながる二人です。
 きよはらさんは、新井さんの奥さんで、これまでも、新井さんが彫ったものにきよはらさんが彩色したものをこれまで出品されていたこともあります。
 自分で作った面で神楽をやりたいと思っていた田中さんは、新井さんの胡粉の使い方に感動し、弟子入りします。確か、二十代の師匠と弟子の組み合わせだったと思います。
 田中さんの面は、ここのところ一段抜けたようで、田中さんの面という味がでてきました。これから、また、深みが出てくるのを期待します。

きよはらさんは、イラスト作家、絵本作家のようです。彼女の個展では、イギリスの絵本の雰囲気が強かったのですが、前にも触れましたが、日本の昔噺を題材にするとやや、抜きのような部分がでて、いい感じのように思いました。

新井さんからの二つの枝、興味深いものがあります。

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