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表現再考:ふたたび降りてこようとする寒気を、ふりはらうように

 小雨がパラつき、曇ったかと思えば、晴れる日々です。冷気に、もう一度寝ようかと思いながら、物音に目覚めてしまう。
 暦に貼り付けられた、そんな付箋のような日かもしれません。

 昔、島で暮らしていた頃、帰り道で山の方から聞こえてくる雷の音に、家へと急いだことを思い出します。

 地平線がどこまでもつづくような土地では、雷鳴が聞こえる時期と、間近で稲光がする時期には、すこしタイムラグがあるのかもしれません。
 寒冷前線の動きが広大な大地の上を龍のようにうごめくのでしょう。小さく複雑な土地での生活とは異なるのかもしれません。


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