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旧暦三月十五日(4月23日)

 今日は、旧暦でいえば、三月十五日の満月です。この日は、梅若忌という謡曲隅田川に描かれた梅若伝説に因んだものです。
 梅若伝説というのは、京都の貴族の子供、梅若丸が、人攫いに攫われて、諸国を連れ回された挙句、隅田川のほとりでなくなります。そこに居合わせた高僧が供養のために塚をきづき柳を植えたそうです。息子を探し求めていた母親が、その塚のところで手を合わせると、梅若丸の亡霊が現れ再会を果たすという悲しいお話です。

 梅若塚のある墨田区の梅柳山木母寺で行われている供養の会は、江戸時代には、満月のもとで行われていたのでしょう。


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