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画廊の楽しみ方ーーなんで画廊に足を運ぶのか(37)


 美術品が、社会でどう扱われているか、ということから、社会の姿を考えることもできます。
 社会経済活動から美術がどのように扱われているかと考えると、アーティストの行き着く先というものもさまざまであることも理解できるでしょう。

 作家と言われる文章を書く人でも、賞をとるような文筆業の方もおられるでしょうし、広告のコピーを書く人、宣伝の文章を書く人、ジャーナリスト、さまざまな評論活動とさまざまですし、中にはJINや個人雑誌、最近ではネットやSNSで活動している人もいると思います。noteもその一つですよね。
 また、誰かのゴーストライターとして活動されている方もいると思います。

 自分の活動を社会の分業と結びつけて、生業をたてもするのでしょうが、むしろ、文筆を自分のものとして、収入とは切り分けて生きている人もいます。

 アーティストも、同じようなものです。ついつい、美の高みを目指して、自分のオリジナリティを求めて邁進する人のように思いますが、そんな単純なことではなく、それは、僕らの、思い込みの、期待の投影に過ぎないかもしれません。

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