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表現再考:鮭が戻ってきて、新巻鮭も待ち遠しく


 もうすぐ冬至、いよいよ陰が極まるときです。その直前の大雪、末候は、鱖魚群、さけのうお、むらがるで、鮭が産卵のため、生まれた川に遡上する様を表現したものです。

 七十二侯は、季節の風物を描いたものですが、鮭が獲れるのは東日本ですから、日本の暦としては、偏ってるようにおもいます。

 七十二候は、中国のものを長いこと使っていたようですが、日本の七十二候である「本朝七十二候」は、江戸時代に渋川春海が、この国にあわせて作り直したものが基本になっています。

 京都を中心にした日本から、すでに、中心は東に移り、まとまりと交流が、成熟したという証かもしれません。

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