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「札幌マチヅクリ大学」の活動への参加レポート


はじめに

こんにちは!GEOTRAインターン生の伊藤です。

札幌市の公的事業に対する補助金を活用し、大学のゼミを模したまちづくりの人材育成プロジェクトである、「札幌マチヅクリ大学」が、12月16日に行われ、当社の経営企画部プロジェクトマネージャーの小島が講師として、「創生東エリアに関する人流分析」についての講義を行いました。
本記事では、同講義の概要をご紹介します。

札幌マチヅクリ大学とは?

札幌マチヅクリ大学は、2023年に札幌市内の5大学(北海商科大学、北海学園大学、札幌大谷大学、札幌国際大学、札幌武蔵短大)、民間企業、札幌市の産学官民で連携して、発足したまちづくりの人材育成プロジェクトです。
同市内の各地区の関係者と連携し、街に暮らす人たちを先生に迎えて、多様な視点から学びを深め、「愛される街」をつくる人材を育成する取り組みを行っています。

当社の小島は、非常勤講師として、「データで創成東エリアを知る」という題目で、GEOTRA Activity Dataを用いた札幌市内の創成東エリアにおける人流分析についての講義を行いました。

創成東エリアとは?

創成東エリアは、札幌市内の中心部に位置する札幌開拓の礎となり、商工業の発展に貢献してきた歴史のある地区です。
近年では、近隣でのマンション立地に伴う人口増加や、新幹線札幌駅の開業や民間開発などを通じて、まちの姿及び人々の動線が変化しつつあります。

札幌市では、創成東地区を「ターゲット・エリア」の一つとして、「第2次都心まちづくり計画」の中で位置づけ、同地区のまちづくりを推進しています。

図1:創成東エリア、北海道新聞記事より当社改変

講義内容

GEOTRA Activity Dataを用いて、創成東エリアでの人流分析の仮説及びまちづくりへの活用方法について、説明いたしました。

今回の講義では、

  • 札幌創成東地区の人流分析

  • 人流分析をはじめ、地域情報を根拠にした企画策定

を進めるべく、学生の皆様には、創成東エリア来訪者の基礎情報・OD情報・回遊行動の分析例をご紹介し、実際に人流データに触れて頂きました。

分析結果として、下図等をご紹介し、人流データの使用方法について説明しました。
学生の皆様は、分析結果に基づき、実際に当社のWebダッシュボードを操作して、様々な使用方法を試し、データからわかる仮説を考えました。

図2:創成東エリア来訪者分析、当社作成

図2が示すように、創成東エリアにおける来訪者の属性情報等をご紹介しました。

図3:来訪者の移動経路及び創成東エリア周辺の交通量、当社作成

図3は、来訪者のOD情報及びエリア内の交通量を示しており、創成東エリア内の来訪者の移動情報を可視化しています。

図4:創成東エリア内の男性のエリア内回遊状況、当社作成
図5:創成東エリア内の女性のエリア内回遊状況、当社作成

図4、図5は性別毎のエリア内の回遊状況の違いを示しています。

講義の中で、昨今EBPM(Evidence based policy making /証拠に基づく政策立案)が注目を集めており、あらゆる自治体や企業がデータ・エビデンスに基づく政策・施策立案の取り組んでいることに触れ、学生の皆様には同講義を通じて、データを活用してまちを知る、施策を考えることの楽しさ・重要性を実感して頂きました。

学生の皆様からは、積極的に質問をいただく他、「客観的なデータは企画立案する際の根拠と手がかりになることを学んだ」など講義を通じた感想も頂いております。

最後に

本記事では、札幌マチヅクリ大学でのGEOTRAのイベントレポートをご紹介しました。

GEOTRAでは、独自の個人情報保護技術により、人々の動きや行動目的などが高粒度に可視化された人流データGEOTRA Activity Dataをご提供しています。更に人流データのご提供に留まらず位置情報データ全般に関する利活用促進のためのご支援を行っております。

当社事業概要、当社作成

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