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マネージャー日記 その3

会議は肉じゃがを囲んで

ここ数か月、学生メンバーとして、とあるベンチャー企業のプロジェクトに参加させていただいています。

これまで学生同士でプロジェクトを企画・運営することはあっても、社会人たちの中にいきなり放り込まれて、「じゃあ君これやっといて」と言われた経験はもちろんなく、日々おびえながら生活しています。

Zoomミーティングも授業の合間合間の10分だけでも!!という思いで無理やり参加し、一瞬自己紹介してまた授業…。

会議の内容もわからないまま、深刻な顔で話し合う大人たちの会話を止めるのが申し訳ないと思いつつも、一生懸命自分の顔と名前を売るしかないと思ってとりあえず笑顔でパソコンの前で待機。

特に発言することもなく、気まずいまま「授業があるので失礼いたします。」の一言だけを残して赤色の「退室」ボタンをクリック…。

何の成果も手ごたえもないまま、無表情の大人たちの空間から抜けたとて解放感もあるわけがない。

対面でお会いするときも、まず目の前で名刺交換が始まる。
名刺を持っていない世間知らずの大学生はとりあえず笑顔で見守る。

気を遣って「お渡しだけしますね。」と名刺をくれるので、両手で受け取りながらまた笑顔でヘコへコする。

インターンもしたことないし、社会のことなんて何も知らない。
あるのはやる気と持ち前のポジティブさだけ。

やりたいことはたくさんあって、それを応援してくれる大人たちと、会って話して名前を覚えてもらって…

何もわかっていない大学1年生に対して十分すぎる対応。

私が感謝しないといけないことはわかってる。
学生なのに社会人と同じ土俵でプレゼンしたりプロモーションしたりさせてもらえていることがまず奇跡。

それでも私はたくさん不満がある。

一人になると毎日あふれてくる自分のやりきれなさと無力感。
誰かのせいにしたくなるけど100%自分のせい。
それはわかってる。
わかってるけど…!!!!!!!!

以下、何もわかってない世間知らずで未熟な大学生がぼやいていると思って、寛大な社会人の皆様、流していただけると幸いです。

1.もっと笑顔でミーティングしようよ

ミーティングに参加させていただいているときに常に思う。
空気が硬すぎる。怖い。

発言したいと思っても、自分から声を発する勇気が全くでないほど空気が重い。

もっと笑顔でミーティングしたらいいのに。

そしたらもっと参加メンバー全員が本音で言葉を紡げるのではないか。
たとえ全く考えがまとまっていなくとも、思い付きで未完成のまま声をあげられるようになるのではないか。
そして、世間知らずのポンコツ大学生でも意見を言える雰囲気になるのではないか。

重要な話をしているというのは理解しているし、ふざける場面ではないこともわかっている。

だけれど、私たちがミーティングする目的は何だっけ?
ーすべての人にワクワクを届ける方法を探るんでしょ?

会議をする大人たちがワクワクしてなかったら、他人をワクワクさせられる企画なんて絶対思いつかない。

純粋に時間がもったいないと思う。
空気が変われば、もっと話を進められるだろうし、もっと深い話ができるはず。

一瞬笑ってよ。

そんでたまには「若い子どう思う?」って笑顔で私に話を振ってくれ!!

2.Slack難すぎ

各市町村の観光協会・振興課の皆さんが160人以上入っているSlackになぜか私も招待していただき、会議や視察の日程、宣伝や交渉など毎日活発に話が進んでいるところをリアルタイムで見ることができている。

初めの方は、「社会人すご!」「大人って何でもできるんだ!!」と思っていて純粋に嬉しかった。
自分の地元もこの人たちがいるならなんか面白くなりそうだなと淡い期待を抱いていた。

でも日に日に、プロジェクトを動かすためには私たちが普段目にする表向きの仕事だけではなく、本当にこまごまとした調整や計算・その他気を配らないこと諸々があって、表向きの仕事をこなすことの何百倍も大人たちが影で調整をしていることを知った。

これが社会の闇か…?

学生プロジェクトみたいなやつは結局大人が責任を取ってくれたり、面倒な事務作業はプロが後ろで助けてくれていた。

でも、「働く」というのは、そういう細かいことも全部ひっくるめて自分でこなさなければいけないんだということを知った。

楽しい・ワクワク・やりたい!!

純粋な好奇心が一番大切なんだろうけど、その後ろにはいろんな能力が求められていて、もっと広い視野で物事をとらえる必要があるということを学んでいる。

あとは、普通にSlackの使い方あってるのかわからんすぎて上司に企画書出すとき毎回怖すぎる。

あと、zoomのリンク流れてどっかいきがち。
そんで、時間がない時に限ってなかなか見つからん。

会議は肉じゃがを囲んで…

そんな私が今日ふと思ったこと。
「会議は肉じゃがを囲んでやればいいのに!」

実は今日の夜、部活の同級生を3人家に呼んで肉じゃがを食べに来てもらった。

もうすぐ帰省するので余っていたジャガイモを食べてもらいたくて野球部の仲間を呼んだのだけれど、これがめちゃくちゃ楽しかった。

本音を言うと、選手とマネージャーの距離感がいまいちつかめていなくて、どうするのが正解なんだろうかとか悩むことも未だにたくさんあるし、なんて声かけるべきだろうとか考えてるうちにタイミングを逃すこともよくある。

選手同士のコミュニティーがあって、そこにどこまでマネージャーが足を踏み入れていいのかわからない。

一緒にいたいけど勇気が出ない。
話したいことがあるけど声が出ない。

それでも私は選手の同級生が大好きだし、本当に心の底からこの人たちかっこよすぎでしょっ思ってる。自慢の仲間。間違いなく…。

で、さっき「良いお年を~」って3人を見送った後、ふと思った。
「あれ?今日全然気を遣わずに話せてたかも…」

勇気が出なくて既存のコミュニティーに入れない感覚は、社会人と接するときも選手と接するときも同じだった。

「社会人=選手 / 大学生の私=マネージャーの私」

でも今日は違った。

特に気を許せる3人だったからというのもあるかもしれないが、めっちゃ楽しかった。

何も気を遣わなかったし、純粋にあっという間に時間が過ぎた。

パリパリバーも買ってきてくれてありがとう(1番好きなアイス)。

早くみんなとお酒が飲みたいと思った。
率直に大好き。
あの空間が好きすぎた。

だから、今日名付けようと思う。
「肉じゃが効果」

距離のある相手と仲良くなるためには一緒に肉じゃがを食べてあったまろう。

どんなアイスブレイクよりも効果的。
家庭的な味でみんな心があったまる。
いつの間にか距離感も縮まって深い話ができちゃう。

ちょっと早く準備して肉じゃが作るだけ。

なんて素敵なんだ。

これくらいのラフな感じで社会人とも関われたらいいなと思っている(理想論)(いや、そんなことない、私ならできる)。


私から、あったかくてワクワクする、そんな雰囲気を発信していきたい。

「何無責任なこと言ってるんだ君!!」って上司に怒られたら、
「ごめんなさい、まだ大学生なので許してください!!」と笑顔で切り抜けよう。





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