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何だかんだ言ってMalaysia#1

1 「どこ行く?」は「何乗る?」で決まる

ここ数年、我が家の海外旅行の行先は必然的に決まります。夫の定年記念JAL修業の恩恵にあずかることが何よりの優先順位。まずoneworldアライアンスに加盟している航空会社のホームページをチェックし始めるのが、1年近く前の夏の終わりごろからのもっぱら主人の担当。夫はまだ現職の身、夏の旅行はどうしてもお盆休暇を利用するようになります。コロナ明け、どこの航空会社も高い!!!まぁ、この3年間、耐えに耐え忍んで何とか生き延びてきた会社事情も分からくはありませんが、びっくりするほど高い!!!という中で、我が家の強い味方、Malaysia Airline。比較的リーズナブルでホスピタリティーもGood。

甘いピーナッツソースが癖になるサテが楽しみ  Malaysia Airline(2023.January)

今年も期待を裏切らない料金設定で、迷わずクアラルンプール行きが決定しました。東南アジア方面への旅行はここのところもっぱらMalaysia Airlineを利用しています。そして、そこからどこへ行くか、が我が家のワクワクする選択となります。…大好きなバリ島もいいなぁ…シンガポールでアフタヌーンティもいいし…。

今年はどこへ行こうかなぁ…。

話は変わりますが、コロナ前の正月旅行でシンガポールに行くことになったのをきっかけに、「Crazy Rich」という映画と出合いました。ハリウッド映画では珍しい(初めて?)、ほぼほぼアジア系のキャストのみで構成されたシンガポールをストーリーの舞台にした映画です(バリバリアジンチックなのにハリウッド映画の豪華さがばっちりで面白い)。その時は以前に訪れた時とは激変しているシンガポールの様子に驚きながら、自分たちの旅行に思いを馳せていました。旅行から帰ってきて、実はMalaysiaも撮影の舞台になっていたらしいと小耳にはさみました。同じころ、こちらも大好きな映画(ドラマ)「コンフィデンシャルマンJP」の「プリンセス編」の撮影場所がMalaysiaのランカウイ島だと知り、これは一度行ってみなきゃね、的なノリで、今年の夏の旅行はランカウイ島に決定したのでした。

2 ランカウイ島…どこにある?

Malaysia Airlineを本当によく利用させていただいていますが、たいてい経由地的な存在で、翌日の乗り継ぎのためにいったん出国してKLセントラルのホテルに泊まり、翌朝には目的地へ、というパターンが多いので、実はMalaysiaじたいをよく知りませんでした。今回改めて地図で確認したところ、こんな感じだったんだ、とちょっとびっくり。

ほぼ日本と同じ面積のMalaysia

Malaysiaの面積はほぼ日本と同じです。人口は日本の方が圧倒的に多いですが、クアラルンプールの中心街にいた人たちの数は、東京と変わらないんじゃない?と思いました。よくよく考えると、ほとんどが観光客だった?!かもしれません。

3 いざ、ランカウイ島へ!

今回も、到着日はKLセントラルまでKLIAエクスプレス(往復割引で一人100RM)で直行ノンストップで約30分、KLセントラルの駅前にあるLe MERIDIENに泊まりました。Marriott Bonvoyのメンバーになってからは、基本Marriott系のホテルを利用しています。繁忙期なのでアップグレードはあまり期待していなかったのですが、開けてみれば今までで一番いいお部屋に案内してもらえて、幸先良い旅の始まりです。

緑あふれるクアラルンプールの街並み
今度はここのホテルのプールでまったりするのもいいかも…


今回の旅の目的地「ランカウイ島」ですが、クアラルンプール国際空港(KLIA)からほぼ1時間で到着します。地図を見て分かったのですが、どちらかというとタイに近いんですねぇ。

ローカルな感じだけどそんなに古い感じではなかったランカウイ空港

ものすごく良い天気のランカウイ空港にほぼ定刻で到着。前回の韓国旅行での空港タクシーの苦い経験が頭をよぎりましたが、地元の優しそうなドライバーさんがTaxiカウンターに連れて行ってくれて、値段もGrab(東南アジアで便利に使える多機能アプリ)に比べれば少々高めですが、右も左も分からない土地ですので悩む間もなく乗り込みました。

道路にはずっとポスター。選挙の投票日が近かった?

島はとってもローカルでのんびりした雰囲気。観光の島なので、大小たくさんのホテルがありました。道路沿いには、プラスティックの椅子がおかれた、ミニドライブイン的な小店がたくさんあるのも東南アジアっぽい。日陰でまったり休憩中?みたいな地元の人が利用していました。

4 ウェスティン・ランカウイ・リゾート&スパ

今回のホテルは、ウェスティン・ランカウイ・リゾート&スパ(もちろんMarriott系)を選びました。多少の古さは隠せないものの、Theリゾート!といったエントランスでタクシーを降りる(料金は前払いの40RM。帰りのgrabは21RMでしたので、やはり少々高め)と、一気にテンションが上がります。ここでも期待を裏切られることなくアップグレードしてもらえました!Bonvoyメンバー専用の部屋でウェルカムドリンクを頂きながら他にもいろいろ説明してもらったのですが、英語でベラベラベラっと説明されたので、6割ぐらいしか分からない?!「OK?」と聞かれ、…取り合えず後で説明書を読み直せばいいや…ということで「OK!」と曖昧で元気の良い返事?をしてとにかくお部屋へ!

毎回アップグレードが密かな楽しみ

お部屋はシーサイドビューからプールサイドテラス付きスウィートにアップグレードされていて大満足でした。Marriott Bonvoyメンバーの威力は絶大です。

一息つく間もなく(ドリンク一杯サービスが16:00まででしたので)着替えをして、いざ、ホテル探検へ出発!

滞在中、毎日一杯のドリンクサービスは嬉しい!

Marriott Bonvoyメンバーの特典、毎日一杯のドリンクサービス。こればホテルプライスの生活を送らなければならない旅行者にはありがたいサービス。海を見ながら潮風を感じ、ぼぉ~っとする時間はまさに至福の極み。結局、一杯で終わりにするはずが、二杯目を注文することになり(これがホテルの作戦ね…)自ら罠にかかったことを自覚するのも旅の楽しみの一つ、と納得する私たちでした。突然、海向こうの島の上の積乱雲がどす黒くなってきて、間違いなく大雨でしょうと素人でも分かる灰色の縦縞。のんびり分析していたら、ポツリ…。せっかく気持ち良くウッドデッキでまったりしていたのに、避難要請?!。スタッフの方に誘われ室内(屋根のみ)へ移動…その瞬間、ザァ~!!っとスコール。さすがこちらの方は、雲を読んでいました。

雨がやんだので、店を出て探検開始。たくさんのプールと遊歩道が整備されていて、ジョギングしたり、お散歩したり、それぞれが自分のペースでゆっくり楽しめるホテルです。ジムもあって、ムッキムキな白人のお兄さんは、プールとジムを行ったり来たりしていたようです?!(これは人間ウォッチングが得意な私たち夫婦の勝手な想像)

子供用プール、ロックプール、各所にシャワーと充実
FARM TO TABLEってなんだ?

敷地の中にかわいらしいコンテナを見つけ、てっきりカフェ!と期待して近づいたところ「FARM TO TABLE」と書いてありました。窓から中を覗いてみると、研究室さながらの棚と蛍光灯。棚には見るところ植物?らしきポットがずらり。野菜畑??きっとホテルで出す野菜の一部をここで栽培してるのかしらねぇ、とさほど気にせずそこを去りました。帰国後息子に「お母さん、FARM TO TABLEの意味知ってる?」と聞かれ、初めて「環境にも配慮したサスティナブルな食材を地産地消する」というアメリカ西海岸から広まった食に対する考え方、ということを知りました。。確かにホテルの朝食のサラダバーには、大きさの整った野菜がかわいらしく並んでいました。サスティナブル、今っぽい響きです。

『リゾートホテルのプールサイドで海を見ながらまったりする旅』が今回のコンセプトだったので、とにもかくにも水着に着替えてプールサイドへ。部屋のテラスからは直接行けないものの、角部屋なので廊下に出てすぐ外に出るドアがあり、プールへのアクセスはバッチリ。パラソルの数もまぁまぁ準備されていて、いいポジションをゲットできました。

私たちのデッキチェアー目線(左下)は最高でした!

泳ぎに自信のあるゲストは、黙々とクロールで何往復もしていました。顔出し平泳ぎしかしない(できない?!)私たちは、マイペースで泳いでは休み、休んでは泳ぎ、インフィニティーっぽい端っこで、しばらくおしゃべりしたり、日本では絶対にしないであろう水泳を楽しみました。でも、泳ぎ慣れてくると、水泳って全身運動でいいなぁと思い始め、日本でもどこか公営のプールとかないか探してみようかな、なんて気持ちになるのもリゾートならではの盛り?でしょうか…。

他のゲストにちょっと目を向けてみると、地理的なところで、中東系、インド系(英語で会話していたのでインド人ではないような気がします)、多分オーストラリア系の人が多かった気がします。お盆の時期は、思った以上に日本人も結構滞在されていました。韓国語や中国語も聞こえてきて、アジアの様々なところからも遊びに来るところなんだと再認識。他民族多文化なMalaysiaならでは、いろいろな人が別になんら気にしないでそれぞれが楽しんでいるのがいいなと思いました。

ランカウイは赤道に近いので、当たり前ですが台風の影響はないみたいですが、この時期は雨期だからか毎日スコール。スコール?というよりは、曇天の一日が多かった気がします。もしかしたらちょっと珍しい天気?これまた異常気象の表れなのかなぁ、と部屋の窓から大雨のプールを見ながら勝手に心配していました。

もちろん海辺に建つホテルですので、目の前は砂浜。皆さんプール派が多く、海はひっそりとしていました。目の前が大海、ではくて、たくさんの島々が転々とする地域なので、景色もなんとなくのんびりしています。

完全にプライベートビーチ、静かな時間が流れていました…

海辺の遊歩道を歩いていくと、左手にアジアンチックな素敵な建物が見えてきます。これぞ、私の今回の滞在中の秘めた目的!「spa❤」。

「Heavenly  Spa」…まさに天にも昇るようなひと時

Marriott Bonvoyメンバーの特典でお得になることだけは理解できましたが、内線で予約??!!それでもどうしても行きたくて、勇気を出して英語でチャレンジ。時間と内容までなんとか予約できましたが、いくらで、どんな内容なのかよく分からなくて、ドキドキしながら歩いていると…建物の前で上品なスタッフさんが待っていてくれて、とてもホッとしました。それでもとんでもない値段だったら困るので、電話より面と向かった方が何かと伝わると思い、もう一度コースと値段について説明してもらいました。初めに予約していたのは、120分コースに無料で30分延長、だったのですが、土砂降りの中一人で待つ夫の不機嫌な顔が頭によぎり、110分コース(10%割引で10分間無料で延長)の全身疲労回復コースに変更してもらいました。エッセンシャルオイル選びから始まって、Lemonとsaltの足裏スクラブマッサージ、そして全身オイルマッサージ…。「Heavenly  Spa」…まさに天にも昇るような気持ちの良いマッサージに、その時だけは自分だけの世界を楽しむことができました。台湾などでマッサージはよくやりますが、正直スタッフさんによって上手い下手(失礼しました)がはっきりしていて、痛いだけだったり、くすぐったいだけでストレスが残ったり…でもここの方は最高に上手でした!(初めにstrongに〇をしていたのもよかった)ぜひ、男性にもおすすめします。二人同室は可能なので、一緒に施術、も有りです。

5 ホテルの食事事情は…

最近の困ったときはこれ!

食事事情は…といいますと、デッキチェアーでまったり過ごすとしたら、プールサイドのレストランやバーを利用するしかなく、メニューを見て思うのは、ううん…どれがいいかなぁ…と今一つ(魚介が苦手な私にはシーフード満載のメニューはきつい)。なんだかんだ言って孫娘同様フレンチフライが好物の夫。というわけで、最近この手のメニューの落としどころは、フィッシュアンドチップスが多いです。揚げたてポテトは美味しいし、柔らかい白身のフライは腹持ちするし、おすすめです。これにビールさえあればランチは十分。

軽い?ランチだったので、ディナーは早めに海辺のレストランへ。まだ日が落ちる前、キラキラする水面を見ながらまずは一杯のtigerビール。

The リゾート!!!

海外のレストランでは、初めにパンがつくことが多いのですが、いつもそれをうっかり忘れて、注文しすぎてしまうという失敗を、今回もまた繰り返してしまいました…。

フレンチポテトが余分だった…

シーザーサラダ(ボリューミー)と彩野菜のアラビアータと、足りないかなぁ(お腹がすいていた?!)と、つい欲が出て追加で頼んだフレンチフライ。どれもとても美味しかったのですが、やはり、フレンチフライにノックダウン、残してしまいました…。なぜか教訓にならないのが不思議です。節約しなきゃ、と思ってたのに結局3500RMほど(12,000円くらい)かかってしまい、翌日からは財布のひもを締めました。ホテルライフはお金がかかる…。

朝から雨ふりだったので、ランカウイは島中が免税?ときいたのでGrabでタクシーを呼んで、近くのショッピングセンターへ。免税?ときいてワクワクしていましたが、私たちが訪れたショッピングセンターは、船乗り場に併設されていたからか、それほどたくさんの店はありませんでした。とりあえず部屋飲み用のお酒(当たり前ですがホテルより安いです)を買って、すぐに戻りました。次のショッピングセンターに行くぞ!にはならなかったです。

セブンイレブンは̰チルドルーム級の激冷え

雨にも負けず、風にも負けず、プールサイドでまったりした4日間はあっという間に終わり、さぁ、クアラルンプールへ移動、という出発の日は快晴でした…。

もう一日いたかったなぁ…

この日は、ランカウイ空港から、1時間近く遅延したMalaysia Airlineに乗ってクアラルンプールに移動しました。ちなみに、ウェスティンとセントレジスの宿泊者が利用できるラウンジが空港にありますと教えてもらっていたのに、何も考えず誘われたもう一つのラウンジを使ってしまい、とっても後悔しました。荷物検査を終えたところにあるとは思いませんでした…。語学力をもっと磨こう!いつも思うことです。

クアラルンプール編は「何だかんだ言ってMalaysia#2」でご紹介します。


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