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#11-日本人の90%が配達を経験する未来妄想

物流のラストワンマイルをDX化する【207株式会社】がお届けするPodcastの文字起こしnoteです。今回は、前回(記事はこちら)に引き続きTODOCUクラウドのQAエンジニアの西田さんに、ともに働くチームへの印象、207への愛、Valuesへの自己評価などを伺いました。

インタビュアー:Tasuku
インタビュイー:207 西田

ー 改めて会社の中での今のご自身の役割、ポジション、もしくはチームについて簡単にご紹介ください。

西田:僕は現状はQAチームのリーダーのような事を担当しています。開発がいかに上手く回るかや、商品の品質をどの様に担保するかという事を考えています。

一応一人業務委託で入って頂いている方がいらしゃるのですが、その方は有名な会社の有名なプロダクトのQAチームのリーダーで、基本的にフォローをしてもらっている状態です。

あとはバックオフィスの仕組みづくりというところも同時に進めています。経理のプロの方とバックオフィスのプロの方と一緒に、僕がある程度事業を把握しているので、それをお伝えして徐々に作っていってもらっているというような形になっています。

ー 昔やられていたスキマ便の責任者からQAへはどういう思考で移るようになったんですか?

西田:QAやってくれと言われたのでやった感じです。僕も結構スキマ便はやりたかったのですが、1年間くらいやってそんなに結果も出ていなかったので、良い機会だったのかなとは思っていますね。

ー 前回のお話にあったテトリス的な文脈も少しあるんですか?

西田:そんな気はします。あと会社的にそんなにスキマ便にお金を割けないという事情もあったので、本来は両方見ながら両方やりたかったのですが、コミットしてくださいという事だったので今の形になりました。

ー 実際西田さんがQAに入られて開発チームの開発のしやすさ、柔軟性という部分は上がった実感がありますね。結構他のエンジニアの方もそういう事をお話されているのでとてもワークしている気がします。これからの短期目標・長期目標などをQAチームに絡めてお話し頂けますか?

西田:やはりどうしても開発もスケジュール的に無理やり進めているところが出てきているので、もう少しスムーズにいかせるために要件や仕様が上がってきたタイミングできちんとQAチームがレビューをして、「ここ抜け漏れしてますよ」や「ここ影響範囲ありますけど大丈夫ですか」など、もう少し要件定義寄りというか、そこに入り込んでいきたいなと思っています。

そうする事で恐らく仕様漏れだったり実際起こるバグの数だったりということが減っていくので、どんどん開発スピードは上がっていくんじゃないかなと思っています。

ー 少し話が上がったと思いますが、QAチームとして見ていくKPI・指標について、例えばバグ数をどれくらい減らしていくかだったり、リリースのスピードを上げるためのQAのスピードを上げていくだったり、色々あると思いますが今はどういうところを大切にされていますか?

西田:現状はApple storeやPlay storeからリリースしたプロダクトの、僕らが発見していなかったバグの数ということと、ユーザー様からの不具合の問い合わせの数やバグ以外の仕様や希望などがあったとしたら、それも数を追っていっているような形ですね。

ー そういったQA後のバグなどがなるべく無いようにというところと、新たな要望があれば上手く取り入れていくというところがHubになっていくという感じですか?

西田:はい、おっしゃる通りです。

ー 日々開発チームや他のチームとどういう風なコミュニケーションを取っているか、定例などについて教えて頂けますか?

西田:現状は定例は設けておらず、開発やリリースフローで課題に感じると思ったら適時定例を入れるような形にはしています。あとは基本的にGitHubの演習でコメントをするというような形になっていますね。

ー あとはDiscordもあるから、日々何か話したければそこに行けば話せるという感じですか?

西田:そうですね、いつでも話せるので。

ー リリース頻度などはいかがですか?

西田:今は週一でやっています。基本的に日曜日までにある程度のQAが完了したものを水曜日にリリースするようなサイクルにしています。

ー リリース頻度が今よりもう少し長かったところから、西田さんがQAとして入ってきてその辺りのフローを整備して頂いたという経緯があったと思いますが、そこについて苦労などはありましたか?

西田:どうなんですかね。昔は本当に機能ごとにどんどんリリースしてしまっていたので、コンフリクトが多発して直したのに何かが直ってないような状況でした。リリースフローが長いというよりも、何も決まっていなかったということだったと思いますが、現状は週一になっています。

リリースフローに関しては基本的に若月が骨組みを作ってくださっていたので、僕というより若月が作ったという感じですね。

ー 会社のメンバーは西田さんの目から見てどういう人が多いですか?

西田:みんなワクワクしているというか、人生楽しんでるなと思っています。

ー あとは優しい人が多いとよく聞きますね。

西田:そうですね。優しい人は多い気がします。というか優しくない人いるのかな、いない気がしますね(笑)

ー 確かに(笑)207は副業を推奨していたり、自分が他にやりたい事があったとしてもそれを応援してくれる環境ではありますよね。

西田:はい、おっしゃる通りですね。実際僕も最近友達の事業手伝ったりはしていますが、本当遊びがてらやっているので息抜きはさせて頂いています。

ー 一つの会社に所属する、依存しているというよりはみんな前提スキルがあって自律していて、ある種スポーツチームみたいな感じなのでしょうか。

西田:そうですね。確かにそんな気はしますね。どちらかというと特待みたいなイメージですね。

ー 家族というよりはスポーツチーム的なところが207っぽいと個人的には思ったのですが、いかがですか?

西田:そうですね。最初は家族感がとてもありましたが、実際数字を追ってプロダクトを磨いていく中で、どんどんスポーツチームに寄っているような気はしています。

ー その変化自体は西田さんは良いと思いますか?

西田:はい、とても良い事だと思っています。

ー 他の会社にあまり無いチームとしての特徴は何か思いつきますか?

西田:それが僕は会社に入ったことが無いんですよね。なので分からないんですよ(笑)週に一回皆で鍋を食べていますが、その鍋会の派生なのか開発チームがシェアハウスみたいなものを作ったり・・・。

ー 確かに、鍋会はすごく特徴がありますよね。

西田:ありますね。あとはフルリモートフルフレックスというのもあまり無いのかなと思っています。本当に皆色々な時間に色々場所で働かれるので、そこはすごく独特だなと思っています。

ー しかもそれは強制ではないですよね。自然とそうしていて、仮に僕が夜中に返信してそれが返ってこなくても返ってきてもいいし、皆仕事が好きだからそういう空気感になっているという文化の状勢が出来上がってきてますよね。

西田:そうですね。一番最初の頃から「いつでも働いて良いよ」というような事は代表の高柳もよく言っていて、「いつでもどこでも勝手にやって結果だけ出してください」という感じだったので根付いていますね。

ー なんだか外資っぽいですね。

西田:(笑)

ー 今の組織にあえて改善点を指摘するとしたら何かありますか?

西田:高柳が調達からBizDevから営業からビジネス側のことを全てやっているので、高柳の仕事を巻き取るメンバーがいたらいいのかなと思っています。開発などはQAと現状の開発チームで何とかなるんじゃないかなと思っていますね。

ー 採用などを重点的にやっていくタイミングになってくるのかもしれないですね。

西田:あとはち少し先の話で気になっているのは、今すごくフルリモートな体制なので、フルリモートと普通に出社して働く企業さんを比較すると、働く企業さんの方が強いなと思っています。

海外でもリモートから出社する流れに戻ってきているじゃないですか。その時に207は、例えば営業だと出社した方がモチベーションが上がる可能性があると思うんですよね。なのでそこをどう設計していくのかなど今後課題になってくるのではないかと思っています。

ー 確かに営業さんはフィードバックのループがいかに短いか、やった事に対して商談が上手くいった時におめでとうと言ってくれることなど、その環境づくりがとても大事な気がしますね。

西田:本当にそうですよね。あとはQAと開発チームも一緒にいた方が良くて、出来上がってすぐ「QAお願いします」という時にすぐに疑問点を聞ける環境の方が強い気がしています。

なので、どこまでこのフルリモートフルフレックスで突き詰めていけるかというところは、今は良くてもいつか課題になりそうだなと思っています。

ー その辺りの仕組みづくなども興味がありますか?

西田:僕では出来ないと思うので、そこは侑さんや他の方がやってくれたら嬉しいですね(笑)

ー 西田さんがもしその仕事を高柳さんに振られたら、良い感じにやってきそうなイメージはありますね(笑)

西田:いやどうなんでしょう。これは開発の皆さんに任せた方が色々なツールだったり仕組みを知っているので。でもそうなったら確かに僕が相談するんですかね、開発の皆さんに。そんな気はします。やるんでしょうね(笑)

ー 仕事絡みで今一番興味がある事は何ですか?

西田:SQLは覚えようと思いつつ、リソースが取れていません!といういつもの西田でいるんですけど…。SQLは叩けるようになっておきたいなとは思っています。

理由は、一応僕はビジネス側の分類に入るのですが、ビジネス側が全員SQL叩けると良いよねという話があるので、じゃあまず僕が覚えないといけないなと思っています。

ー 西田さんが尊敬するCTO福富さんが正にそういう事をおっしゃっていました。

西田:そうです。福富に言われたから言っている感じです(笑)

ー(笑)SQLを叩けると自分で数字分析が出来て幅が広がりますし、純粋に面白いですよね。ぜひSQL仲間募集しているので宜しくお願いします。

西田:はい、侑さんに追いつくように頑張ります!

ー 今後の会社をどういう組織にしていきたいと思いますか?

西田:やっぱりvaluesがすごく素敵だと思っているので、valuesは追及していきたいなと思っています。

ー 207で今後実現したいことを教えて頂いてもいいですか?

西田:まずは上場まで、5年以内くらいにすんなりいきたいなとは思っています。そこからまた大変だと思いますが、まずはそこまでいきたいなと思っています。

ー 上場して資金調達の柔軟性が増えて資金もどんどん集まってきたとなったら、物流の世界はどういう風に変わっていくでしょう?

西田:海外などの事例ですと、韓国や中国の物流がすごく面白い仕組みになっているので、そちら側に寄っていくのかなと思っています。スキマ便が最終的に理想としている「ギグワーカーが自転車やバイクでどんどん荷物を運ぶ」そういう世界が来るのではないかとは思っています。

ー 日本人1億2千万人の内、配送経験したことが無い人が10%とかになったら面白いですよね!

西田:なりそうな気はしますよね。

ー 小学生でも気軽にそういう事が出来るような未来になったら面白いなと思いますね。

西田:コンビニのようなHubに商品を取りに行って、家に帰る時近い人の荷物だけ持ってお渡しに行くみたいな。

ー 正におっしゃる通りです!デジタルトランスフォーメーションは単純にデジタル化する事では無くて、今まであるものを完全に形態を変える事という風に捉えたら、今まで絶対にあり得なかった事が207の事業を通してあったら良いかなと思うのでそういう妄想はワクワクしますね。

西田:そうですね、とても良いと思います。

ー 207の3つのvalues「Speed with quality」「Be open」「3S」の中でどれが一番好きですか?

■ 207 Valuesについて
1. Speed with Quality スピードMAX、クオリティ7割
即レスを意識し、タスク実行はスピードMAXでかつクオリティは7割を担保せよ。
2. Be open 情報の透明化と自律駆動
メンバー全員が有機的に素早く最善の切断を下せるように、常に信頼しオープンマインドな行動を心掛けよう。
3. 3S 先生であり、生徒であり、科学者であれ
常に体験しインプットを惜しまず、かつアウトプットし、データで判断せよ(Sensei、Seito、Scientistsの頭文字の「S」をとって3S)

西田:「Be open」に一番苦労していて、「Be open」が一番好きです。

ー それぞれの自己評価を5点満点で聞いていく取り組みをやっているのですが、まず「Speed with quality」についていかがですか?

西田:3点くらいですかね。やはり僕は色々なところに手を挙てしまっていて、タスクが遅れるという事がこれまでずっとあったので、減点させて頂いてます。一生懸命頑張ってはいます。

ー タスク管理などはasanaを使っているんですか?

西田:そうですね、asanaを使っています。

ー asanaでタスクを積み過ぎて混乱してしまうような感じですか?

西田:そうですね、「やるって言わなきゃ良かった」と思いながら(笑)まあ昔の話ですが色々やり過ぎていて、CSみたいなところも全部僕がやっていたので、それは回らないよねとよくよく考えたら思っています。

ー 今後絞っていき一つ一つのqualityを上げていくということですね?

西田:はい、そうですね。

ー「Be open」についていかがですか?

西田:「Be open」は4点くらいかなと思っています。基本的に体現は出来ていると思っていて、家族との事などなんでも発信はしているんですよね。ただ僕がまだ「Be open」が何なのかというところを、あまり理解できていないので、1点減点しているという形です。

ー 「Be open」が何なのか分からないというのはどういう事を考えているんですか?

西田:定義がまだ曖昧だなと思っているところがあって、例えば僕と高柳が子供を遊ばせるために同じ場所に行きますとなった時に、そのやり取りを皆が見えるslackではなくてLINEなどでやっていたら、それは「Be open」ではないという話が出てくるじゃないですか(笑)

他の人達が「あの二人一緒にいるけど仕事の話してるのかな?」となったらそれは「Be open」ではない気がするんですよね(笑)

ー なるほど!いわゆるプライベートな朝起きて寝るまでの全てを「Be open」にすることが、そもそも出来るのかというところですね?

西田:そうです。なので恐らく前提として仕事に関する事は全て報告をしますということですが、さっきの例で言うと、それは報告していないから仕事に関係ない事だよね?となると思うんです。それで良いと思ってはいるのですが、それをどう組織に浸透させていくか、その施策などが全然まだ思い浮かんでいない現状です。

例えば柚木というエンジニアの方と仲が良いのですが、「おはよう」や「ジム行ってきます」というLINEが来るんですよね(笑)その「ジム行ってきます」も、「今ビルドしているので終わったらジム行ってきます」という内容のLINEだった場合、それは仕事にかかわることだなと思って(笑)なのでそこが分かって施策を動かせるようになると5点になるのかなと思っています。

ー 基本は仕事のスループットを上げるために、例えば場所が今どこなのかを知っていると会議のファシリテーションもしやすいよね!という話でZenlyを入れるだとか、あとは言いにくい事でもどんどん言っていくという事によりこれまで中々気付かなかった改善点が出てきて、結果プロダクトがグロースする材料になるというところが出来れば良いんですよね。確かにそこの線引きは、規模が大きくなったら何か考えなければいけないタイミングが来るのかなと僕もいま妄想してますね。

西田:そうですよね。

ー「3S」についてはいかがですか?

西田:2点でお願いします。本をあまり読めていなくて、小学校から含めてこれまで20冊くらいしか読んだことが無いんじゃないかなと思います。僕本当に本を読まないので、国語の教科書も嫌いでした。

それでこれだけある程度仕事が出来るのは逆にすごいなと思いつつ、きちんと本を読んだら最強になれるんじゃないかなと、謙遜せずに言うと思っています(笑)

ー 本を読むだけが全てじゃないかもしれないですね。

西田:はい、確かに。

ー 207のvaluesが発揮されてるなと思う瞬間は何かありますか?

西田:先々月くらいSlackのDMがゼロだったんです。すごいなと思います。あとは情報にアクセス出来るので、変な「これどうなってるんだっけ?」というコミュニケーションが要らない、そこはすごく良い事だなと思っています。

ー values浸透の為に何か提案などはありますか?

西田:「Speed with quality」や「Be open」「3S」とは何の事なのかもう少し言語化してあげることですね。例えば「この場合はこういう風な事をやりますよ」というような動画などを作ってBe openチャンネルに貼っておくと、それ見て入ってきた方は分かりやすいと思います。最初は何の事か分からないと思うのでその辺を具体化してあげると良いと思います。

ー 確かに新しく入ってきた人が、これが何なのか同じレベルで最初から共有することはすごく大事になってきそうですよね。

西田:はい、そうですね。

ー 最近のニュースを一つ教えて頂けますか?

西田:結構、靴や服が好きなんですが、それ関係のイケてる会社の面接を受けたんですよ。その時はとても興味があってやりたい仕事だったのですが、207の事が頭から離れなかったんですよ。なので会社が好きなんだなと思ってもう吹っ切れた感じでしたね(笑)。転職などを考えた時期もありましたが、「207でやっていきます」と完全に言えるようになった、それが僕の中ではすごいニュースでしたね。

ー 最近の話ですか?

西田:そうですね。1ヶ月以内くらいだと思います。適当にGreenさんやWantedlyさんで押してたんですよ。そしたら返ってきて、これ面白そうと思って話だけ聞きに行ったら面白かったので。

ー そこで感じたのは、やはり207愛が自分の中ですごかったという事なんですね。

西田:そうですね、はい。

ー 今後どんな方と働きたいですか?

西田:プロダクトにプライドを持って、自分が関わっているプロダクトだから恥をかけないというか、そこにすごい熱い思いを持った方と一緒に働きたいなとは思っています。

ー 最後に一言お願いします。

西田:とても魅力的な会社だと思っています。現に僕の人生も207に入ったことによって豊かになっていると思っていますし、207が新しい物流のネットワークを作る事で世の中の皆さんの生活インフラとして素敵なものを提供出来ると思っています。

もし僕のPodcastを聞いて興味がある方は、毎週木曜日鍋会やっていますので、ぜひ顔を出して僕らの事をもっと深く知って頂ければと思います。

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