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過熱したマーケットを冷静に見ると…

2020年も11月に入り、NY市場は史上最高値を更新、東京市場もバブル崩壊後の高値を更新しています。

まるで、3月のコロナ・ショックがなかったかのようにマーケットは過熱しています。過熱という表現が適切なのかどうかも、正直わかりません。

というのも、エコノミストやマーケット関係者の間では意見が分かれているからです。

「NY市場は年末までに3万ドルを超え、2021年もその基調が続く」
「東京市場も3万円をめざして上昇基調にある」
「いや、ワクチンへの期待値はあるが、必ずしも接種した後の状況次第」
「来年春以降はワクチン接種により、巣籠需要はなくなくなるので、IT株は下降していく。かといってオールドエコノミーが盛り返すかというと、差し引きゼロで、これ以上株価が上昇することはない」

いろんな意見があるので、現在持っている株を手放した方がいいのか、それともホールドしたままでいいのか、個人投資家の皆さんも悩み所ですね。

欧州の株価を見ても、現状部分的な再ロックダウンをしている都市が多いにもかかわらず、株価は堅調です。

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20.315が保有している個別銘柄について、一部簡略的に記しましょう。

《日本株》

・新日本電工(5563)
2年ほど前に購入。業績はよくなかったので、株価が安値圏にあり「別に下がってもいいや」と思って買いました。しかし、その後も業績がさらに悪化、おまけにコロナショックで10年来の安値に。しかし、この夏2020年12月期の第2四半期決算で、黒字決算となり中間配当は見送るも期末配当が復活と発表。
8月から株価は上昇基調にあります。つい先日は含み益が15%になっていました。

・マーベラス(7844)
こちらも約2年持っている株です。配当利回りが3.83%とゲーム関連の企業の中では配当政策がしっかりしている企業です。株価700円を境に行ったり来たりしていましたが、コロナショックで400円台に。巣籠でゲームのダウンロードが増えるか、と思いきや、そこは競争の激しい業界なので700円台に戻ったものの、それ以上には上昇していませんでした。が、11月に入り、「ポケモンメザスタ」の「タグ」の出荷数が1000万枚突破、というニュースで一気に急騰。現在、2%の含み益になっています。本年7月に¥26,297の配当金をいただいたので、売っちゃってもいいんですが今のところホールドです。

・日本郵船(9101)
こちらは、20.315のライフワークといってもいい銘柄です。もう、かれこれ5年以上は持っています。この間、数回ナンピンまでしています。商船業界はグローバルな業容なので、中東情勢の緊迫化や原油マーケット、為替動向に左右されることが多く、この数年間は苦境に立たされていました。子会社の不祥事やコロナショックもあり、「やばくね」と思っていました。
でも、あの村上氏も大量保有していますから「いつかは」と期待していました。が、この夏から何と、復活!です。現在、7.5%の含み益です。
この2年間、少しずつ増配してきましたが、2021年3月期は50%増配し、一株30円の予定で株価は堅調に上昇しています。

《米国株》

・オキシデンタルペトロリアム(OXY)
コロナショックで大打撃を被ったのが、エネルギー業界です。OXYも約2年持っていますが、コロナ直前は含み益が5%ほどあり、さらに配当利回りが高く、四半期ごとに約8万円の配当をいただいていました。しかし・・・。
コロナで株価は凋落(急落より激しい下落!)、たったの2週間あまりで、含み損が85%近くになりました。正直、この世の終わりが来たか!とも思いました。その時の最安値は8ドル少々。その2カ月前は50~60ドルあったんですよ。もう見るも無残です。
しかしながら、この銘柄はコロナ前に、あの賢人バフェットさんが大量購入した銘柄だったので20.315も「いつかは」と損切りしないでホールドしていました。
2020年11月現在、原油市場の前進もあり株価は15ドルまで戻しました。
といっても、いまだ含み損は約50%ですけど。苦笑。

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さて、ここからは20.315が保有する日本株と米国株の各総論です。

《日本株全体》

現在19銘柄保有していますが、全体で含み損を抱えています。2020年10月末までは、含み損が500万円近くあったものが、11月は200万円にまで減少。年間配当金を加算すると、含み損は解消されてプラスに転じています。

《米国株全体》

現在6銘柄保有。上述したとおり、OXYが現在でも50%の含み損。他にブリティッシュペトロリアム(BP)の株も保有していて、こちらも45%の含み損を抱えています。合計で約500万円の含み損です。OXYもBPも、軒並み減配していて、なす術もなくホールド中。クラフトハインツ(KHC)、アルトリアグループ(MO)、シーゲイトテクノロジー(STX)はかろうじて含み益状態にあります。しかし、全体的には現在も絶賛含み損!です。

Twitterを見ていると、やはり11月は「プラ転」したり「爆益」している方も少なくなく、NY市場も東京市場も過熱気味かもしれませんね。

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《今後の目線》

日経電子版には、海外の投資家が「割安」の日本株を大量購入しているとの情報もあります。彼らは追随する投資家を尻目に突然売りを浴びせて逃げ切る手法だったりしますので、警戒は必要でしょう。

個別銘柄の中には、たいして業績も良くないのに、あるいは目立ったニュースもないのに、買われている銘柄もあります。

欧米のみならず、日本も部分的に再ロックダウンに近い状況になりつつあります。このような状況で、株価が上昇する理由は「期待値」や「金余りバブル」といっても言い過ぎではないと思います。

但し、こうした経済状況下で業績を確実に伸ばしている企業が、真に強い企業といえます。手前みそですが、上述した「新日本電工」や「日本郵船」は実際に、業績がよくなってきているからこそ株価が上昇しているわけです。

20.315はキヤノンの株も保有していますが、この1カ月は上昇に転じています。しかし、足元の業績は厳しい状態です。明らかに、ワクチン情報による「期待値」で上昇していると考えられます。こうした企業は、今後も浮沈を繰り返すでしょう。

ワクチンが広く世界に行き渡ったら、今度はその企業の実力を見極める難しい相場になるでしょう(そんな状況になるまでは、まだ相当時間がかかると思います)。

その企業の株価が上昇するかしないかは、あくまで業績にかかっていると思います。IR情報に注意しながら、つぶさに経営状況を観察することが求められます。

かといって、20.315がP/LやB/Sを読み込んで投資しているかというと・・・、参考にはしますが、どちらかというと動物的勘も働かせて銘柄を選んでいます。笑。

中長期投資なら、それでOK!と思っているんです。

※写真は全て20.315が撮影。
※写真はイメージです。本文とは直接関係ありません。
※投資は自己責任です。ここにピックアップした銘柄は推奨でも何でもありません。

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