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関電株主総会での株主提案24議案ほか

こんにちは!関西電力のにわか株主20.315です!

関電から送付されてきた定時株主総会招集通知を見たら、驚きました。提案されている議案が全部で26議案あるんですが、その内24議案が株主からの提案でした。

あらためて、「電力事業社へのモノ言う株主が多いんやなぁ」と思いました。東電の原発事故、関電の原発立地自治体への不正マネー問題、そして政府が掲げるカーボンニュートラル、などなど電力会社をめぐる環境は激しく変化しています。

もともと、地域独占の事業体なので「競争原理(市場原理)がはたらかず根本的におかしい」との考え方もありますね。
とはいえ「競争原理がはたらくと、電力の安定供給に支障がでる」可能性も確かにありそうで、なかなか難しいところです。

さて、今回の株主提案です。

提案のほぼ全てが会社の「定款」の一部変更です。

例えば「定款」の総則を「当社は人類社会の持続可能性と健全な生態系を維持するため、脱原発・脱炭素化を進めるとともに、再生可能エネルギーを主としつつ、次の事業を営むことを目的とする。」に変更せよ、という提案。

例えば「定款」に「CSRに基づく事業運営」の章を新設せよ、という提案。具体的に第40条~、第41条~、・・・として事細かく定め、「石炭火力発電の事業から撤退」せよ、という内容です。

例えば「定款」に「脱原発ゼロカーボン推進委員会」設置の章を新設せよ、という提案。いわく「関西電力の経営陣が原発を維持することに執着しているため、会社は多くの難問難題を抱え~」という内容で、したがって「脱原発ゼロカーボン推進委員会」の設置が必要だ、との主張です。

なるほどなるほど・・・。

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中には、剰余金処分の件と題して「配当を1円多くせよ」との提案があったり、取締役解任の件として「森本孝」氏を解任せよ、との提案だったり。

そういえば、不正マネー問題が発覚した頃、あの橋下徹さんが関電の社外取締役になるんちゃうか?との噂がありましたね。

取締役会に彼が出席するシーンを想像すると、ゾクゾクします。鬼のような緊張感に包まれること必至です。笑。

結果的に、選任されることはありませんでした。役員全員、ほっとしたでしょう。

今回、株主提案を全て読ませていただきましたが、株主としての権利を主張していて、非常に興味深かったです。

脱原発やゼロカーボンについて、20.315的な意見はありますが、ここで波風立てるのは本意ではないので、やめときますね。

ただ会社側が、24議案に対して取締役会の意見をひとつひとつ丁寧に記述している点は評価できると思います。IRの担当者や関係者、そして役員の方々の努力がにじみ出ています。

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↑ これが関電の議決権行使書です。

実のところ、株主提案24議案のうち、いくつかは「賛成」に〇を付けようと思っています。「経営に透明性を」という考え方や「常に株主との対話を」という姿勢は、コーポレートガバナンス上大切なことだからです。そして、意見表明することは株主として当然の権利ですから。

今回の24議案全てに対して取締役会は「反対」表明していますが、会社を守ることもまた経営陣の務めでもあるのですから当然といえば当然でしょう。

ただ、株主が様々な意見を表明し賛同する株主が多い意見なら、経営陣はよ~く考える必要があります。経営は「イケイケ」だけでは務まりません。経営陣が日々の業務に緊張感を持って臨んでいるか?が問われます。
この緊張感が、「企業経営」を支えるのです。

橋下さんがいようがいまいが、常に緊張感を持って経営にあたることが大切です。

緊張感など要らない、イケイケで経営者の好きに仕事したい!というなら、上場廃止すればいいだけの話です。まあ、公共事業体である関電ではありえない話ですけどね。

ところで、最近は議決権のスマート行使が増えてきましたね!

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「スマート行使」自体は目新しいものでないんですが、最近は+アンケート回答で「抽選でQUOカード500円」が流行っています。

この特典が少なかった昨年までは「なんでいちいちQRコード読み込んで、スマホの電気を無駄遣いせないかんのや」と思っていましたが、プレゼントがあるなら、話は別です!

ガンガン、スマート行使しまくりまっせ!

※写真は全て20.315が撮影。風景写真は本文とは関係ありません。
※投資は自己責任でお願いします。

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