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セブン&アイがめざすものは何ですか?

「日本のマーケットは複雑。少子高齢化で人口も減っていく中、国内のセブン-イレブンはサービスや商品の取り扱い範囲を見直していかなければならない。その際、食品を充実させるためにもイトーヨーカ堂が必要だ」。井阪社長はそう強調する。  (2022/02/09 23:15東洋経済ONLINEから引用)

10カ月ほど前に書かせていただいた「セブン&アイ・ホールディングスはどこに行きたいのか?」の続編を書かずにはいられない、と思い今回したためます。

こんにちは!「インカムゲイン あらかると」の20.315です。

10カ月前、「そごう・西武をどうするのか?売却しないのか?」「LOFTは?」など言いたいことを勝手に書かせていただきましたが、とうとう決断しましたね。

2021年7月、インテリア・雑貨のフランフランの株式を一部売却して日本のファンドが実質的な経営権を握りました。セブン&アイの経営陣は「期待した相乗効果がなかった」としていますが、20.315的に言わせていただければ「何の指針もなく、余った金で買っただけでしょ」という感想です。

LOFTはどうするんでしょうか。

相乗効果は出ていますか?
はっきり言って、儲かってます?

つい先日、東急グループが東急ハンズをカインズに売却、というニュースが流れていましたが、これが世の中の流れですよ!

はたしてLOFTを買いたい、と思う企業があるかどうか、ですね。

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さて、売却方針が決まった「そごう・西武」ですが、どこの企業が買収するんでしょうか・・・?

噂レベルでは三菱地所や三井不動産の名が挙がっていますが、20.315は次のように大胆予想したいと思います。

三菱とイオンはイオンモールで繋がりがあるので、「イオンスタイル池袋タワー」なんてショッピングモールのタワー版が構想できます。低層階はモールで高層階はホテルや企業テナントでOK。
でも、セブン&アイが一等地をライバルのイオンに明け渡すことはないんじゃないかとも思います。

とすると、三井不動産が「ららぽーと池袋」として再開発する構想も可能です。

ドンキを展開するパンパシフィックインターナショナルが「メガドンキ池袋タワー」とか作ったら仰天ものですね。ただここは、グローバル展開がメインとなっているので、それはなさそうです。笑。

阪急阪神グループや大丸松坂屋、ニトリ、ヨドバシカメラ、ヤマダ電機なども候補に挙がるかもしれません。ただ百貨店グループは未来像が描きにくく、そんな構想にはならないでしょう。

「池袋」単体で考えるなら、ビックカメラ&コジマグループもありかもしれません。

正直な話、「そごう・西武」全体の売却は簡単ではありません。

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首都圏に立地している「そごう・西武」ならまだしも、その他の地方にあるお店を丸ごと買収するのは難しいと思います。採算が合わない店舗を抱える余裕は、どこにもありません。二束三文でいいなら買うでしょうが、セブン&アイが納得するとは到底思えません。

しかし、それにしても冒頭の井坂社長のセリフが気になります。

「イトーヨーカ堂が必要だ」

本当にそうでしょうか・・・。
外部から見て、セブン&アイに「イトーヨーカ堂が必要」とは思えません。食品部門だけならまだしも、衣料やその周辺部門は不要と言っても過言ではありません。イトーヨーカ堂自体は今も赤字です。

大株主である米投資会社バリューアクト・キャピタルが主張する「イトーヨーカ堂については売却、もしくは食品事業に集中したうえでのスピンオフ(分離独立)を提案」は正鵠を射ている、と20.315は思います。

かつてイトーヨーカ堂のスーパーマーケット部門を立て直すため、「ザ・プライス」と新たな店舗名にして拡大を図る計画でしたが、いつの間にか「ヨーク・フーズ」に変更されています。

いっそのこと、「セブン・フーズ」あるいは「セブン・マート」にした方がいいんじゃないかと思います。

「イトーヨーカ堂」、「ヨークマート」などのブランド力は、もはや地に落ちたと考えます。ヨーカ堂が古巣の社員や関係者にしてみれば、そんな言い方は少々酷かな、とも思いますが、外から見るとそういう状況なんです。

イトーヨーカ堂が祖業であることは、無関係の20.315も知ってはいますが、あえてそれを捨てる勇気・覚悟も必要ではないでしょうか?

グループ内のタワーレコードやニッセン、バーニーズ・ジャパンなどとの協業の状況はどうでしょう?
相乗効果は出ているのですか?
どれくらいの利益になっているのですか?

20.315的にはタワレコも、ニッセンも、バーニーズも、どれもこれも古い時代の旧態然とした小売業にしか見えません。

そごう・西武の売却方針が出た後、セブン&アイの株価は上昇しています。

株主は事業の取捨選択を確実に凝視しています。
経営陣がどう判断するのか、を見ています。

※20.315はセブン&アイ関係の株は現在、持っていません。
※写真は全て20.315が撮影。本文とは関係ありません。
※上記に記した構想はあくまで個人の予想であり、関係する団体からの情報提供は一切ありません。
※投資は自己責任でお願いします。

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