191.文学「緋文字」(1850)
ナサニエル・ホーソーン(1804〜1864)
19世紀アメリカの小説家
アメリカが植民地時代のニューイングランドを舞台に社会的・道徳的問題を扱っている
あらすじ
主人公のヘスター・プリンは17世紀のピューリタンの町ボストンに住む若い女性だ
※ピューリタンとはイングランド国教会の改革を唱えたキリスト教のプロテスタント(カルヴァン派)の大きなグループ
〜Wikipedia〜
ヘスターはイギリスで年上の男性と結婚していて夫はあとからアメリカへ来ると約束していた
しかし
夫はいつまでもやってこないので船が途中で難破したのではないかと考えていた
ボストンでヘスターは姦通(不貞行為)によって妊娠し生まれた娘をパールと名付けた
ヘスターは厳格なピューリタンである町の指導者たちから
相手は誰だと迫られるが絶対に男の名は告げなかった
それでも相手との交際を断たれ
さらに
姦通(adultery)を示す恥ずべき印
金糸で縁取りした緋色の「A」の文字を身につけさせられる
そんな社会的孤立と苦難に耐えながら
ヘスターはパールを愛情深く育て
絶望せず
町の人々には何の恨みも抱かなかった
最後には生きていた夫とパールの父親の正体が村の牧師だったということが明らかとなるのだが・・・
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この作品を通してピューリタンの指導者の厳格さを
ヘスターの優しさや無私の心を対比させながら否定的に書いた
また神の赦しと律法主義・罪悪についての問題を模索した
おわりに
その時代では発表にかなり勇気がいる作品だったのではないかと思う🤔
重い内容だがストーリーを通して問題提起をする挑戦は大切だ
それにより社会は考えさせられ新しい扉が開かれる
そんな作品がかける小説家って素晴らしいなって感じました☀️
今日もこちらからです
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