かがやく日々の祭りの果てに
電話は世論調査のインタビューのように突然かかってきた。
「外線からお電話です」
交換手が短く言って回線が切り換った。
「もしもし。こちら連邦政府衛生研究所の疾病専門官(ディジーズ スペシャリスト)ですが、誰にも聴かれない場所で私と話しができますか」
女の声だった。ビジネスの話、とアメリカ人が割り切って電話をかけるときに特有の、事務的な率直さと生真面目さがにじみ出ている。
「連邦政府――衛生研究所?」
「そうです。連邦政府衛生研究所。N・I・O・H」女はまるでそれが身分証明