25年間を生きたわたしに祝福を
この日がずっと怖かった。お兄ちゃんが亡くなった歳に追いついてしまう日。あと2時間で、ついに、やってくる。
お誕生日は祝福の日だけれど、8年前からはプレッシャーでしかなかった。年々近づいてくるXデーが重たくて重たくて。8年後の自分がどうしても彼より優れたひとになっているとは思えなかった。
いい大学に行って、いい勤め先を見つけても、結局死んでしまう。8年後のわたしは生きているんだろうか。この世界で生きていきたいと思えているだろうか。
家族や親戚、ご近所さん、事情を知る知人た