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ふたりの空想の跡に。

ところにより雨の予報、
だいたい「僕のところ」が「降るところ」。


にわか雨のようですが、どんなものかと考えます。


雨が嫌いなわけではなく、
傘が嫌いなんだと思う夜。

雨の音は好きだと思うんです。
遠くでぱらんぱらんと鳴っています。


ただそう思うんです。


どしゃ降りの雨に打たれて、
全身ビシャビシャなのも悪くないなと思ったり。


「冬でなければ」とか

「家に帰るとき」とか

「雷のとき無理」とか

幾つかの条件はあるのだけれど、

たまには雨に降られてビシャビシャになってみたい。


それで家に着いたら

「わあ、どうしたのー。」とか言われたりして。


「いや、別に。」なんて答えたりして。


長い人生、時々そんなやり取りがあるわけです。


そんなことがあるものです。

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