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そこは何故って聞かないで。

職場の人と話をしました。

年下の女性と話したのです。

「ぶくおさんは、困ったときにどんな風に切り抜けるんですか?」

そんなことを言われました。

人生の先輩として、ちょっとそれらしいことを言いたいのですが、それほどでない人生だったので、それらしいことなんて全く出てこないのです。


仕方ないので笑います。

「誰かに伝えるような事柄なんてないですよ。ふふ。」

そんなこと言いながら笑ってみたのです。


我ながら、上手いこと切り抜けたのではと考えました。

これが人生の厚みってことですよ。

話が終わるまで笑っていよう。

そんなこと思ったのです。


「私は困ったときには笑うんです。ふふふっ。」


ふふっ。

「ふふふっ。」

ふふ。


長く生きていると、こういうことがあります。

気がついたらお互い困っていたのです。

お互い悪気はないのに、相手を困らせることがあるということです。


もう少しだけ笑っていようと思いました。

この話がいつ終わるかは分からないですが、世界中に笑い声が溢れるようにと思ったのです。


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