登場人物・・・butadaさん（29)見た目は40歳　巨漢　小さな狐目 　　　　　　　丸坊主で△おむすびの様な顔。
　ここ数日、事務所に出入りしてくるbutadaさん。
butadaさんは、どうしても元の職場に来たい様です。
しかし、元の職場の業務に口を挟む事はしません。
当たり前です。いかにコミュニケーション能力が高いと言っても
それをやったら元の職場への業務妨害となります。
またbutadaさんは「この職場に口を出すな」と言われて職場異動となっています。
どんな心境で元の職場に出入りしているのでしょうか。
統括本部として事務処理が出来る場所は、元の職場しかありません。
butadaさんが出入りしてくるのを見ても、元の職場の人は会話しません。
コミュニケーション能力の高い人達の集まりだからです。
つまり、コミュニケーションを取らない事もコミュニケーション能力なのです。butadaさんは体格的に事務所に出入りするのは本当は無理なのです。
しかし短時間の事務処理なら仕方ないと見られています。
一日中、毎日、事務室にいる事はなくなっただけでも、威圧感がなくなりました。
一体、誰が最もホッとしているのでしょうか。それは分かりません。
誰も口にしません。それで良いのです。
報復が怖いのかも知れません。目も合わせません。
気配を感じたら、他の用事をしようとその場を離れている様です。
それは配慮なのかも知れません。