薬剤師国家試験 勉強法まとめ

薬学生の皆さん、はじめまして!
104回薬剤師国家試験に合格した近畿大学薬学部卒の西井香織です。
本記事では2年間の休学ブランクを経て、高校レベルの化学の知識さえも抜け落ちてしまった私が1年間で国試に合格できた勉強法&オススメ予備校講師を備忘録を兼ねてご紹介します!(※個人的経験からの記載ですので予めご了承下さい)

《経歴》西井香織
1992年 生誕(大阪府出身)
2011年 近畿大学薬学部(以下、近薬) 現役入学
2016年 休学&上京
2017年 起業(NEWRON株式会社
2018年 復学
2019年 104回薬剤師国家試験合格(自己採点241点)

薬剤師国家試験の特徴とその対策

過去問を制したものが国試も受かる!
これは教授も口酸っぱく言っていました。でも過去問って少々ひねられてて変な問題が多く、私のように基礎が抜け落ちてる学生が勉強するには使いにくい問題ばかりで、個人的にあまりやってなかったんですが、過去問を2日で7年分暗記して解くという鬼畜なテスト(1月に受けた近薬の仮卒業者向け追試験)をしたおかげで、「あ、国試って過去問との類似問題めっちゃでてるやん!」ってことに(国試本番1ヶ月前にやっと)気が付きました。直前模試E判定の私が国試本番で合格出来たのはこの鬼畜テストのおかげだったと思います。
なので、日々の授業終わりにはその範囲の青本章末問題を解き、過去問は基礎を理解できてきた頃(10~11月頃)に短期集中型で時間をあけず一気に解きまくる!のが基礎知識を応用力に変えれて、国試の傾向も知れるので超絶オススメです。(この鬼畜テストをしてくれた近薬の教授には頭が上がりません)

また、過去問はすべてRECという予備校が無料提供しているネットで過去問が解ける e-ラーニングサービス(下記リンク参照)を活用していました。分かりやすい解説付きだけでなく、基礎からも学べる動画解説があったり、ブックマーク&メモ機能があり、質問したい問題や、テスト前に復習したい問題だけ印をつけて検索できるので超絶便利でした。これのおかげで、移動時間やカフェでノートパソコンやスマホ一つで勉強していました。(2年前くらいに出来たサービスらしく、休学した甲斐があったと心底思いました笑)

ちなみに‥
薬ゼミの模試と直前対策(やまかけ)から約2~3割も類似問題が出た実績があるそうなので(下記リンク参照)、模試とやまかけは国試本番前には要チェックです!


国試勉強法

なんといっても範囲が広すぎる薬剤師国家試験。一冊あたり400~1000ページ✕9冊という多さで、暗記量も多すぎる。

そんな膨大な暗記物を攻略するポイントは大きく2つ。

ポイント①
化学や薬理など、論理的に理解できるものは基本的に論理を理解。理論を図解してまとめて(下画像は薬理の薬ゼミ講師が教えてくれたものを自分なりにまとめ直して記載)、それを暗記する。そうすれば、初めて見るような薬の名前が出ても(国試あるある)、選択肢の文章から答えが推測できる。

ポイント②
薬の名前など、どうしても覚えないといけないものは、出来る限りコンパクトにまとめて、ゴロを自分で作ったり(自分で作ったほうが覚えやすかったりする)、漫画を書いたりして視覚的に暗記

↑ゴロ例
(左図)D2遮断薬の薬の名前を覚えるときに考えたゴロとそのイラスト
「黒い魔神にメトロを遮断されR2-D2がぶつかる」

(右下図)グラム陽性桿菌のクロストリジウム属の覚え方ゴロ
「黒幕に、防波堤で監禁される」

上記のような理論がないひたすら暗記しないといけないものは、上図の様にストーリーを考え、脳内でその風景をアニメーション化して覚えていました。妄想力があれば楽しいです。笑

調べてみると、文字で書くより絵で描いた方が記憶力が向上するという研究結果もあるみたいです!↓


また、ゴロを考える時、友達とアイデアソン的に考えれば、その思い出から記憶を引っ張ってくることができるので記憶率が向上します!ぜひお友達とやってみて下さい!(いつか薬学部の授業でアイデアソン的暗記術ワークショプをやりたいと目論んでいます笑)

それでは、私が実際にやっていた3つの勉強法をご紹介します!

①付箋勉強法
日々の授業などで学んだ、暗記したいことや大事なポイントは、前述したようにコンパクトにギュッと付箋にまとめてその都度青本の該当部分に貼り付ける。そしてテスト前の総復習の際に、その付箋の中でも特に大事だと思う付箋や覚えれていない付箋を、科目別にルーズリーフなどにペタペタし、国試本番にはそのノートを持ってく!(国試本番に何を持っていくかを考えてノートをまとめるのが結構大事)
この付箋という小さな面積にまとめるというのがポイント。脳の記憶面積を小さくすることで、暗記できる量も増えます

②睡眠前暗記法
暗記ものは寝る前が良いと噂では耳にしていましたが信じておらず、たまたま近薬の猫好き教授が「寝る前に見たものを覚えやすい」という脳科学的データをもとに解説してくれて、実践してみたら格段に暗記力がアップしました。ちょうど、抗がん剤薬の一覧表を青本参考に作成し、それを写メって就寝前にチェック。こんなふうに1枚にまとめることで「これは左上側に書いてあったな〜」といった具合に暗記しやすくなります!↓

お陰で、抗がん剤はあまり時間をかけずに点を取れました。暗記ものは就寝前が超オススメです!また、居眠りも睡眠の一種だと思ったので、暗記系の授業の時も学習テーマが終わるごとに目を瞑って数分だけ俯く という行動をしてました。(これは役に立ったのか分からないけど笑)

③授業中にすべて理解する!というスタンスで
授業中に分からないことは休み時間ごとに講師に質問に行っていました。(講師にあからさまに嫌な顔されるくらい質問攻めで、こんなのも分からないの?って言われたこともあって、質問攻め法はメンタルとの戦いでもありました…笑)そして放課後、その日やった範囲の青本章末問題を解ききって、きちんと理解出来てから帰宅していました。※章末問題で良問だなと思うものにハートマークをつけて、総復習する際はその問題を解き直していました。(1章末1~3問程度をハートマークにしてた)

オススメ予備校講師紹介

正直なところ、予備校講師の授業はだいたい神がかってます。近薬は予備校講師が大学に来てくれて授業してくれるというスタイルだったのですが、6年生まであまり授業内容が理解出来ていなかった人でも、予備校講師の授業を1時間聞くだけで、そういうことだったのか!!ってなると思います。さすが予備校。その中でも、私が個人的に分かりやすかった講師を下記にまとめてみました。

【オススメ予備校講師一覧】

*ファーマプロダクト
化学:守ヶ洞(モリガドウ)先生
生物(免疫学):小林 美保子先生
物理薬剤:大野 正紀先生

*REC
法規:南先生は神。生物も上手い。しかもめっちゃ関西人でおもろい。
薬剤:安冨先生(前述e-ラーニング上での国試解説動画が分かりやすい!)

*メディセレスクール(ここは質問対応がすごく優しい!!)
有機化学・物理科学:白石 彩奈先生(頻出問題を論理的に教えてくれる)
病態:国試直前対策講義がオススメ
統計学:北川 佳史先生

*薬ゼミ
生物:山下真功先生は神
薬理:岡本 耕司先生
薬理学を図解してくれるのがとても分かりやすい!)
薬剤:横井 宏哉先生
化学:佐々 龍範先生(実践問題対策講義がオススメ)

薬ゼミはテキストが神がかってました。さすが長年の実績があるだけあって、頻出問題をまとめてくれているのが得点源に繋がりました。青本よりも断然テキストが分かりやすい!(本記事さいごにオススメテキスト画像あり)

(余談) 中でも特に個人的イチオシ講師は薬ゼミの山下先生です。生物が大の苦手だった私が、この先生のたった1日限りの講義のおかげで好きになるくらい神がかってました。(質問も易しく丁寧に教えてくれます)講義も面白くて、例えば、核酸塩基を覚えるための浦島太郎の掛け歌(下記)を歌ってくれてめっちゃ覚えやすかった。笑
「アミド アミド ウラシルは〜
メチル化されてチミンだよ〜
アミノ化されてシトシンに〜
代謝されたらアンモニア♪」

また、メディセレは「確かなことのくり返しで確実な知識を!」というコンセプトなだけあり、応用力もつけれる基礎が学べる講義スタイルで、まず基礎の理論をしっかり固めたい私にとっては好きな予備校でした。なんせ、講師がほんとに優しい‥

時期&科目別勉強法

時期別、勉強科目
前期:物理・化学・生物などの理論系にじっくり時間をかける
後期:薬理・衛生・法規など暗記関連

※苦手科目について
私は物理が苦手で、後期まで頑張ってみたものの、結局試験には難しい問題ばかり出てしまってあまり得点に繋がりませんでした‥
国試はすべて一問一点なので、苦手な分野は基礎だけしっかり暗記(このキーワードが出たらコレ!みないな感じ)して、必須問題を確実に取りにいけるように勉強し、難しい問題は早めに捨てるのが個人的にはオススメです。

科目別、よく出る問題リスト(随時更新予定)
化学:SN1・SN2・E1・E2反応
物理:薬剤と被ってる範囲はマストで理解
生物:免疫反応、タンパク質
薬理:作用機序の問題が生物のタンパク質との複合問題で出やすい
病態:高血圧、糖尿病、がん など薬の利用率が高い病気が頻出
衛生:薬ゼミ松田先生の問題プリントがとても良く、衛生の膨大な量から大事な問題がピックアップされていて、総復習にオススメ(下画像)
薬剤:薬ゼミ横井先生の1册にまとまった総まとめ資料が素晴らしい(下画像)

↑模試の後に配ってくれる薬ゼミの計算問題集が、物理&薬剤などの計算問題が全てまとまっててオススメ!

↑薬ゼミ薬理の岡本先生が作った交感・副交換神経薬のまとめプリントが神ってて、写メって移動時間や就寝前に見てました。

まとめ

✓薬ゼミの模試と直前対策&やまかけ は要チェック!
✓過去問から出題傾向を把握する!
✓暗記したいことは付箋にギュッとまとめて図解しよう!
✓ストーリーを妄想すると記憶しやすい!
✓暗記物は就寝前にチェック!

 以上、また「こんなことが知りたい!」等あれば随時記事を更新していこうと思いますのでコメントでも送って下さい^^!

Twitterにて、#にししの薬学メモ で暗記に役立ちそうな画像をPICK UPしてます!



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コメント4件

西井さん、文章もうますぎる。
具体的な講師の方の名前とか教科書の名前とかめちゃめちゃ参考になりました!!
ありがとうございます😭🙇
にししさんまじですげぇ。。
薬学部のテキスト分厚すぎてビビりました。受験勉強膨大すぎる。。
本当に合格おめでとうございます😭🎉
にししさん!文章が素晴らしいです。。
内容盛りだくさんのnoteありがとうございます🙇🙇
「過去問を2日で7年分暗記して解く」の試験の意味を具体的に教えて頂けたり出来ますでしょうか?
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