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「交換ノート」を続けるということ【#もの書き100問100答】

noteを始めてから約2年が過ぎようとしています。

ここには、ブログや掲示板、日記、SNSとも違う、なんとも不思議な空気が流れています。
この感覚って何かに似てるな、なんだろう……とずっと思っていたのですが、もしかすると「交換ノート」かもしれない。と、先日ふと思いました。

中学生の頃、まだスマホ、いや携帯すら持っていなかったあの時代。友人とのやりとりは手紙や交換ノートが主流でした。
初恋の人に初めて手紙を渡した時のあのドキドキ感、今でも思い出します。便箋を選んで、ペンを選んで、何度も書き直して言葉を不器用に繋いで、いつどこで渡そうかと数日悩み、放課後誰もいないところで待ち伏せしたりして……。私にとってはキラキラ甘酸っぱい思い出だけれど、アプリが主流となった今、こんな経験自体古くさい、と笑われてしまうのかもしれません。

さて、話が逸れましたが。
「交換ノート」は、仲のいい友達やこれから仲良くなりたい友達とやるものです。交換"日記"と異なるのは、単に毎日起きた出来事を綴るのではなく、相手へのメッセージや質問など、手紙のようなやりとりが含まれているということ。
「でも、不特定多数に見せるものじゃないんだから、noteとは違うだろう!」という声が聞こえてきます。
確かに、交換ノートは初めにメンバーを決めることがほとんどで、特定の"誰か"に宛てたものなので、受け取る側の気持ちは異なるかもしれません。

ただ、noteって、すごく赤裸々だな、と思うのです。少なくとも、私がこれまで投稿してきた内容はそうだったりします。
今まで誰にも言えなかったことや日々考えていること、自分自身や大切な誰かのこと、心の中で膨らんでどうしようもなかった物語なんかを書いている。誰かに共有しなければいけないルールはないし、日記に書き殴ったっていい。ちっぽけな私の、誰かにとってはくだらないような話を、どこかの誰かに聞いてほしくて、受け止めてほしくて書いています。一見、一方的に見えるようでも、誰かに向けて、書いています。
似ていると感じたのは、そういうところなんだろうか。

交換ノートと表現したのには、もう少し理由があります。
noteには、あたたかいコメントが多いこと。ブログやSNSには、攻撃的なメッセージや批判的なコメントが届くことも正直、あります。でも、この場所ではあまり見かけませんし、自分もそのことで悩んだことがありません。
交換ノートは、誰かに向けて書いた問いかけが翌週返ってきたり、また新たな問いが投げかけられたりすることもありますが、そのワクワク感もちょっぴり似ているかも。

もちろん、違う面もあります。
noteで書いた作品が、知らないうちにTwitterにまで広がっていたり、記事をシェアしたりコメントを寄せてくれる人がいること。予想していなかった反応をもらえること。
そして、誰かが書いたコメントやおすすめを頼りに、また新たな書き手さんや作品と出会うこともできる。
これは、noteの醍醐味の1つなんでしょうね。
なんというか、全部、あったかいんです。

遠い遠い昔、うす暗い真夜中のインターチェンジで、ふぅふぅしながら口に含んだ、ホットコーヒーみたい。
ひと口こくりと飲み込むと、ほんの少しだけ生き返る。今日あったことを思い出す。嫌なことも、嬉しいことも、自分の細胞に記憶させるように反芻しながら噛みしめる。飲み込めば飲み込むほど、さっきまでの苛立ちや不安が泡のようにプチプチと消え、自分が自分に戻ってきたような心地がする。

ふと顔を上げたら、君が手を振りながら戻ってきた。

私はもうひと口だけ、今度はごくり、と大きく飲み込む。ぬくもりが、喉をすべって心臓に届く心地がした。
そうやって日々を生き抜いて、人生は進んでいく。


noteは、大人になった私の「交換ノート」。
昔はノートを1冊終えたら自然とフェードアウトしてしまったり、クラス替えをきっかけに気づいたら返さなくなったりしていたけれど。
大人になってから偶然出会えたこのノートを、私は、これからも、できるだけ長く続けていきたいと思っています。


一人で夜を過ごすあなたに、届いてくれることを願いながら。




これまでのことを振り返ってみるためにも、今回は、私が尊敬するnoterの1人、小野ぽのこさん作の「もの書き100問100答」にチャレンジしてみました。

なるべくサクサク答えますが、少々長くなるかもしれません。
もしお時間が許せば、読んでいってください。

【もの書き100問100答】

1.どんな作品を書いている?
エッセイとたまに短い物語。

2.どんな作品を書くのが一番好き?
物語のほうが楽しいかな。

3.ペンネームの由来は?
香港と日本のハーフで、これがイングリッシュネームです。
本業以外で何かを書いたり何かに出たりするときは基本的に"りりあ"にしてきたので、りりあさんって呼ばれるときはこっちね、って自分でスイッチを入れてたりします。

4.いつから創作を始めた?
noteは2020年からはじめました。

5.創作を始めたきっかけは?
noteをはじめたきっかけは、女性誌のお悩み相談企画で「文章をどこかに投稿したいならnoteをやってみたら」と言われたこと。

6.初めての創作の思い出は?
小学生のとき「物語を書いてみよう」っていう課題を出されて、皆で書いて交換し合ったのが最初だった、かもしれない。女の子が風船で飛んでいって冒険するお話を書いた記憶が…

7.子どものころ作文は得意だった?
勉強全般得意だったので、作文だけ得意だった記憶はないです。1番好きだったのは数学。

8.創作していて一番幸せな瞬間は?
表現したい感情や情景をうまく言葉にできたとき。

9.書くうえで譲れないものはある?
特にないです。

10.あなたにとって「書く」とは?
自分を表現する手段の1つ。

11.将来どんな書き手になりたい?
誰かを心から感動させられるような人。
書き手にはこだわらないです。

12.文章力を磨くためにしていることは?
楽しいこと、嬉しいこと、悔しいこと、悲しいこと……あらゆる経験を積み重ねること。

13.「良い文章」とはどんな文章?
これは、時と場合によりますね。(難しい!)

14.読書は好き?
好きです。

15.憧れの作家は?
J・K・ローリング、東野圭吾

16.好きな本は?
「プチ・ニコラ」シリーズ
かわいくって大好き。小さい頃から読んでいます。

東野圭吾「白夜行」
読み終わったあとに数日引きずった。なんならまだ引きずっている。

17.繰り返し読んでいる本は?
スペンサージョンソン「チーズはどこへ消えた?」

18.今読みたい本は?
唸るほど面白いミステリ小説。

19.自分の創作に影響を与えた人やものは?
これまで出会ってきた人たちや音楽、エンタテインメントの全部。家族、友人、恋人、BTS、宇宙兄弟、スピッツ、スポーツ選手……

20.本やnoteなど他者の作品で好きな一文は?
岩崎俊一さんのコピー
「負けても楽しそうな人には、ずっと勝てない」

21.本やnoteなど他者の作品を読むときについ注目するところは?
なんだろう?
絶対これ、って決めていることはないです。

22.無人島に本を3冊持っていけるとしたら何を選ぶ?
HOW TO本以外だと仮定すると、
「ハリー・ポッターと賢者の石」
「ハリー・ポッターと秘密の部屋」
「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」
炎のゴブレットを読みたくなって無人島を脱出するところまでがセット。

23.10年前の自分にひと言伝えるとしたら?
ビールの売り子は最後まで続けてみるといいよ!
もう少し筋トレしようね。

24.10年後の自分にひとつ質問できるとしたら?
筋トレやってる?

25.今だからこそ言える創作の失敗談は?
まだ成功も失敗もできていないかもしれない。

26.書くこと以外で創作をしている?
イベント企画等も創作に入るなら、毎日していることになります。

27.もし書くことを禁止されたら何をする?
そのルールを絶対に守らなきゃならない理由があるとしたら、書く以外で楽しいことを考えます。

28.余命一週間と宣告されたら創作する?
しません。さよなら、だけは言うかも。
想像すると、すごく寂しい。

29.生まれ変わっても「もの書き」になりたい?
まだもの書きである自覚がない。

30.もの書きとしての自分の強みは
論理的で冷静なこと。
もの書きとしてはつまらないから、弱みかも。

31.もの書きとしての自分の弱みは?
まだまだ経験値が足りない。

32.創作における座右の銘は?

Imagination is more important than knowledge. Knowledge is limited. Imagination encircles the world.
空想は知識より重要である。知識には限界がある。想像力は世界を包み込む。
アインシュタイン

33.自分の作品の魅力を3つあげるとしたら?
冷静、論理的、リアル

34.自作で気に入っている作品を1つあげるとしたら?

初めて入賞した作品の元になったnoteで、本にもなったから、これかな。
彼にも読んでもらったし、ね。

35.自作で一番目に読んでほしい作品は?
なんでも嬉しいです!
どの作品からたどり着いてくださるんだろう?

36.自分の作品で好きな一文は?

優しさは、めぐりめぐって誰かのためになるのだと信じている。

目の前の小さな優しさから、目の前にいる人の一瞬の笑顔を作るところから、まずは一歩、踏み出したいと思うのだ。
「あの家族の名前を、私は知らない。」

好きな一文とか、よく書けた文章ではないのですが、忘れないでいたい、と思うので。

37.自分の作品を色にたとえるとしたら?


38.自分の作品は五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)のどれに寄っている?
視覚

39.自分の作品のテーマソングはある?
考えたことなかったです。

40.つい書いてしまうテーマやモチーフはある?
好きなもの、好きなひとのこと。

41.つい使いがちな文章表現はある?
いっぱいあると思います。

42.次はどんな作品を書きたい?
色々と頭には浮かんでいるけれど、まだ全然組み立てられていない。

43.もし自分の作品が書籍化されたら誰に帯を書いてほしい?
草野マサムネさん。
韓国でも出版されたら、BTSのRMさん。

44.もし自分の作品が実写化されたら誰に出演してほしい?
これは、作品によりますね。出てほしい人や好きな人よりも、その役に合っている人。

45.自分しか読まない日記を書いている?
日記を買ったのに、開いてもいない。

46.日常で「自分はもの書きだ」と感じる瞬間は?
自分の文章でも何でもないのに、急に推敲をはじめるとき。

47.毎日書いている?
noteに限らずであれば、何かしら書いています。

48.書くとき以外にも創作について考えている?
note以外の創作も含めたら、割と考えています。

49.創作を続ける理由は?
楽しいから!

50.創作のモチベーションを上げる方法は?
新しい所へ行く、感情をたくさん動かす。

51.創作を頑張ったときのご褒美は?
居酒屋でおいしいビールをぐびっと飲む。

52.創作をやめたくなったことはある?
ないです。

53.創作をやめたくなったらどうする?
やめます。シンプル!

54.書きたいのにうまく書けないスランプが訪れたらどうやって抜け出す?
依頼されて締切があるもの(書かないことで誰かに迷惑がかかるもの)でなければ、一旦書くのをやめます。

55.どんなときに創作のアイデアを思いつくことが多い?
心と身体、時間に余裕ができたとき。

56.創作のアイデアが思いつかないことはある?
基本そんなにぽんぽん思いつかないので、むしろ、思いついたら調子良い!って思います。

57.創作のアイデアが思いつかないときはどうする?
インプットする時期が来たと思って、自分から色々な経験を探しに行きます。
新しいカフェに行く、懐かしい友人に会う、一人でゆっくり読書をする時間を作る、野球を観に行く、見たことのない舞台に申し込む……何でも。
インプットすると、絶対アウトプットしたくなるので。

58.複数の作品を同時に進められる?
書きたいものであれば、できます。

59.何を使って文章を書いている?PC?スマホ?
書くのはPC、推敲はスマホが多いです。

60.書くときにおすすめのツールやアイテムはある?
ない……知りたいです。

61.いつ書くことが多い?
思いついたらいつでも。あまり決まった時間はないです。
休日にカフェで書くこともあれば、忙しいのにどうしても書きたくて、夜な夜なベッドで書くこともあります。

62.どこで書くことが多い?
これも、上と同じで、特に決まっていません。

63.創作の時間を確保するために工夫していることは?
全然確保できていません。今年は特に余裕がない!

64.書き始めるためのスイッチはどうやって入れる?
「よし、これから書くぞ」って思って書いたことがない。ふらふら〜っとなんとな〜く書き始めます。

65.書いているときはどんな気持ちになる?
ワクワクした気持ち?

66.書いているときに話しかけられると気になる?
あまり気になりません。勉強の時と同じかもしれない。

67.書いているときに集中力を保つコツは?
適度に息抜きをする。

68.書いているときに音楽やラジオを聴く?
音楽を聴くことはあります。ラジオだと内容が気になりすぎてしまう。

69.書いているときに欠かせない食べ物や飲み物はある?
特にありません。
今私はポテチが食べたい。

70.息抜きの方法は?
身体を動かす。
伸びをする、ストレッチをする、深呼吸をする。

71.健康面で気を遣っていることは?
身体を動かす!筋肉つけたいです。

72.完成までに一番時間がかかった作品は?

73.プロットや構成を決めてから書く?
大体の流れは考えますが、書いていくうちに変わることもあるのでなんとも言えない。

74.冒頭から順に書く?好きなシーンから書く?
冒頭からが多いです。

75.タイトルはいつ決める?
最初に仮で決めておいて、本文を書き終えてから最終的に決めます。

76.タイトルをつけるときに意識していることは?
読みたくなるワード

77.冒頭の文章を書くときに意識していることは?
共感

78.締めの文章を書くときに意識していることは?
余韻

79.漢字とひらがなの使い分けにはこだわっている?
あまりこだわっていません。

80.推敲は何回する?
かなりしている方だと思います。読みにくかったり少しひっかかるところは徹底的になおして、また1から読んで…の繰り返し。

81.ネットで作品を公開していて良かったことは?
反応をすぐにもらえること。

82.ネットで作品を公開していて悪かったことは?
意図しない方向で捉えられる可能性のある表現を避けすぎると、つまらない文章になってしまう。もっと攻めたいときもあります。

83.ネットで公開する前に誰かに読んでもらっている?
読んでもらったこともあります。エッセイはない。

84.スキの数は気になる?
たくさんもらえたら嬉しいです。でも、最近はスキよりもアクセス数の方が気になるかも。

noteをはじめたばかりの頃、スキがしばらくキスに見えて、なんてハレンチなシステムだろうと思っていました。ごめんなさい。

85.自分の作品をどんな人に読んでほしい?
勇気が欲しい人

86.どんな書き手だと言われることが多い?
コメントでよく「感動しました」「涙が止まりませんでした」と言っていただくのですが、私は泣いていないので自覚がないです。

87.他者評価と自己評価のずれは大きい?
大きい気もするし、大きく変わらない気もします。

88.自分の想像よりも好評だった作品は?

あまり共感してもらえないかなと思っていました。
ちなみに記事のTOP画像は、実際に私が高校時代を過ごした1年9組の写真であるということが1番のエモポイント。

89.より多くの人に読んでもらうために工夫している?
noteで投稿したあとにTwitterでシェアすること?
でも私が投稿するより、読んだ方がコメントつきでシェアしてくださって、そのあと読んでもらえる、というケースが多い気がします。

90.コンテストや公募に挑戦している?
noteのコンテストは何度かチャレンジしています。今年は仕事が忙しすぎて、他の公募は全く。

91.人に言われると嬉しい言葉は?
「面白い人だね」

92.人に言われると残念な言葉は?
「つまらない人だね」

93.創作していることを家族や友人など身近な人に伝えている?
インスタでシェアすることもあるので、身近な人は知っているはず。

94.家族や友人など身近な人に作品を読まれるのは恥ずかしい?
恥ずかしさもありつつ、身近な人にこそ読んで欲しい気持ちもあります。知り合いに読ませられない作品は、あまり書きたくないな。

95.自分の作品をTwitterなどでシェアされるのは嬉しい?
とても嬉しいです。ありがとうございます!

96.他の書き手と自分を比べて落ち込むことはある?
すごいなとは思うけれど、それと比べて落ち込むことはないかも。そもそもあまり自分の能力を過大評価していないので、落ち込まないというより落ち込めない?のかもしれない。

97.他の書き手と自分を比べて落ち込んだときの対処法は?
それでももし落ち込んだら……推しを観ます。

98.他の書き手と積極的に交流したい?
したいです!

99.今ぱっと思いついた推しの書き手の作品は?

本人に言ったことないけれど、私この作品が好きで何度も読んでる!
いつか私のプロフィール写真も撮ってもらいたい。最近会えていないけどそのうちご飯も行きたいな〜

100.他の書き手に聞いてみたいことは?
noteの見出し画像をどうやって選んでいるか知りたいです。




帰宅中の電車の中で書いていたこの100問100答。47問まで書いたところでスマホを落とし、全て消えてしまったというおっちょこちょいトラブルを乗り越え、なんとか完走できました。

そういえば昔書いていた交換ノートの最後に、バトンのような質問コーナーがあったな。

私のことを知りたいと思ってくれている人には少々読み応えがある内容かもしれないけれど、そうでない人にとっては本当にどうでもいいことかもしれない。

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。

これからも、私はあなたのために"交換ノート"を書きたいと思います。

お時間があれば、またのぞきにきてくださいね。


野やぎさん山羊的木村哲也さん小野ぽのこさん猫野サラさんによる、インターネットで創作をたのしむ人の文芸同人誌「真夜中インター」については、こちらをご確認ください!

みなさんとのTwitterのやりとりも含めて、noteを楽しめるのが本当に嬉しいです。

勝手に、真夜中インターズの一員になったつもりでいます。

これからもよろしくお願いします!

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