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【N◎VA】ヤンギレ暴走奥様(3月例会レポート)

 2023年3月19日に開催された、「TRPG circle F.I.N.(エフ・アイ・エヌ)」3月例会で、「トーキョーN◎VA THE AXLERATION(ジ・アクセラレーション)」のルーラー(ゲームマスターのこと。以下RL)をしました。

■成立卓

・ダンジョンズ&ドラゴンズ第五版
・ダンジョンズ&ドラゴンズ第五版
・トーキョーN◎VA THE AXLERATION

■参加人数

・総数 16名
・内新規参加者 5名

■ちょっとだけ宣伝その1

 私・Aketaは、YouTubeにチャンネルを作っています。
 TRPG初心者向け動画、ゲームマスター向け動画などを配信しています。

 「期待値なんてない!-TRPGについて語るチャンネル-」

■ちょっとだけ宣伝その2

 Aketaが所属する「TRPG circle F.I.N.(エフ・アイ・エヌ)」は、大阪で活動するTRPGサークルです。
 月一回、TRPGのフリープレイ例会を開催しています。
 新規参加者は常に募集中。TRPG初心者も大歓迎です。
 参加方法については下記のページをご覧ください。

■シナリオを作っただけで凄いと言われる時代

 今回は自作シナリオ「闇の歯車」をプレイしました。参加キャラクターは下記のとおり。

▼魏健(ぎ・けん)

 クグツ◎ニューロ●マヤカシの28歳男性。千早重工査察部後方処理課第三班所属の工作員。
 幼少のころから千早グループで育った、純粋培養の強化人間。全身義体を装備しているため、義体でも手軽に食べられるサイバーバーガーを好んで口にしている。

 金糸雀のことは「社のために利用できそうだ」と思っている。

▼金糸雀飴形(きんしじゃく・あめがた)

 イヌ◎カブト●カブトワリの30歳男性。ブラックハウンド機動捜査課隊員。
 親の教育方針で娯楽から切りはなされた生活をしていた。母がハマっていた宗教の教義から、ウェット(身体に機械を入れていない状態)としてすごしていたが、中学にあがってからIANUS(ヤヌス)を入れた。そのため、サイバー空間や電子的な物に対して基礎的な知識が抜けている。
 前向きで明るいアホの子。さわやかで甘いもの好き。正義感からハウンドの規律に対して従順である。

 コリンのことは、「いい人だ」と思っている。

▼コリン・チョウ

 バサラ◎●カブト、シキガミの29歳男性。フリーランスの魔術師で、占いをしたり、マジックアイテムを売ったりして生計を立てている。
 中流家庭の中国(夏)からの移民。トーキョーN◎VAで出会ったマリー(基本ルール参照)という魔術師に弟子入りし、魔術を学んだ。
 外見の元ネタは、映画「マトリックス」のセラフである。

 魏のことは「強そう」と思っている。

 今回のシナリオは「千早重工査察部部長が拉致されたため、救出のために奔走する」というもの。
 千早重工の社員ではないPCも、各々の事情から部長救出に乗りだします。

 ◆ ◆ ◆

RL「今回、シナリオ2つ用意したんで、どっちでも好きなの選んでいいよ」
「自分で作ったんですか」
RL「そですよ」
金糸雀「凄い」

 シナリオを作っただけで凄いと言われる時代がやってきたようです。

 ◆

 魏たちは消えた部長の情報を少しでも得るため、彼の自宅へ向かい、トロン(パソコン)の中を調べます。

「〈電脳〉でロックを解除……中身はどうなってます?」
RL「メールのやりとりが残っていますね。甘ったるい文面で、いかにも『愛人』といちゃいちゃしてますよーって感じの内容です」
コリン「知ってた」
RL「えー……それを背後で奥さんが見ています」
金糸雀「あ」
RL「突然、奥さんは近くにあった椅子を振りかざします。『このクソ野郎ぉぉぉ!』バキィ! トロンは木っ端微塵になりました」
一同「あーあ」

 夫を心配する妻から一転して、とんでもないヤンギレ(ぶちギレながら病んでる)に変貌してしまった奥さん。浮気が発覚したので仕方ないのですが、こんなメールを見なければ、ここまでひどくはならなかったのに……。
 大勢に影響がないうえ、演じてて楽しかったのでいいんですけどね!

 ◆

 かつての先輩が事件のことを知っているかもしれないと気づいた魏は、先輩のもとを訪れます。ですが、彼は記憶操作を施され、当時のことはおぼえていませんでした。
 しかし、マヤカシの力によって、魏は先輩の記憶をこじ開けようとします。

RL「ここは精神世界です。あたりは灰色一色で、目の前に真っ黒なドアがあります」
金糸雀「うーん……(精神世界に呑みこまれ気絶中)」
「では……開けてもらえます?」
コリン「俺!? あ、開けます」
RL「ではドアの隙間からさらに黒いものが流れだしてきます。〈自我〉で抵抗してください」
コリン「できない! ばたっ!」

 死屍累々(死んでない)。

 ◆

 何だかんだで部長を救出した一行。
 金糸雀はハウンドとしてではなく、個人的に部長の奥さんから捜索依頼を受けていたため、奥さんから礼を言われます。

金糸雀「個人的な話なので、給湯室で話しています」
RL「たしか、オープニングで依頼を受けたときも給湯室でしたよね? じゃあ、奥さんが礼を言って給湯室を去ったあと、『金糸雀って年上好み(奥さんは五十代)らしいぜ。こないだも給湯室でさ……』という噂が立ってしまいます」
金糸雀「クトゥルフのときにも同じようなこと言われた気がするー!」

 実は金糸雀の設定は、クトゥルフ神話TRPGで作った探索者を、N◎VA用にコンバートしたものでした。

 ◆ ◆ ◆

 参加者全員初対面、というのは久しぶりの体験でした。参加者のうち何名かが初対面、というのは結構ありますが。
 ただ、TRPG自体はオンラインでやったことがあったり、N◎VAが得意だったりという方ばかりだったので、セッションは思った以上にさくさくと進みました。GMとして余裕をもって臨めた、よいセッションだったと思います。皆様、ありがとうございました。

 金糸雀のプレイヤーが「オンラインとちがい、いきなりその場でキャラクターの設定を考えるのは難しい。クトゥルフの刑事キャラクターをコンバートしていいですか?」とおっしゃったので、「N◎VAの警察官は過酷な任務が多いけど大丈夫ですか?」とだけ伝え、OKを出しました。
 やはり自分の中にある程度の知識やテンプレートがあったり、手もとにスマホがなかったりすると、キャラクターの設定をつめるのはなかなか大変なようです。別システムで作ったキャラクターをそのまま持ってくるというのはなかなかよい手法で、どんなキャラがはっきりしているため、金糸雀のロールプレイは結構安定していました。今後、こういうことは増えていきそうです。

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