ナーリー

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最近の記事

朝のリレー

2階の娘が 香ばしい羽付き餃子の夢を見ているとき グレーヘアの愛犬は ベッドをすり抜け下階へ降りる お台所の母が ほほえみながら愛犬のごはんを用意しているとき リビングの父は 新聞の霞む文字にウィンクする ご飯を食べ終えた愛犬が 踏ん張りながら小刻みに前進するとき ペットシートを手にした母は その落とし物を華麗にキャッチする 朝のお勤めを終えた愛犬が 再び娘のベッドに潜り込み背と背を合わせるとき 夢現つの娘は この幸せなリレーがいつまでも続くようにと祈る 今日

    • 大人も楽しめる絵画図鑑

      40年ぶりくらいに図鑑を手にした。 自分で買ったのはおそらく生まれて初めて。 本屋さんの絵本売り場にあったポスターを見て、 これは絶対買うぞ!と 半年近く発売日を楽しみにしていた 『小学館の図鑑NEOアート 図解 はじめての絵画』 絵画よりも先に冒頭に書いてあった言葉に痺れた。 正直、子供の頃はまったく絵に関心がなかった。 大人になって、海外のどこどこ美術館の有名な絵が日本にやってくるらしいと聞けば、 どれどれ有名な絵なら一度観に行くか、 くらいの気持ちで赴き、 イ

      • 目に映る光景

        お気に入りの温泉には、露天風呂はないけれど、 湯船の一部に、開放された大きな窓から外気が入り、 露天気分を味わえる特等席がある。 窓の外には、常緑樹や苔の生えた庭石など、 なかなか風情があり、 温泉に浸かりながら、ぽけ〜っと、 葉っぱの隙間から見える青空や木漏れ日、 生命力溢れる枝や地表を覆う根っこなどを眺めては、 様々なことに思いを馳せるまでがルーティン。 今日はふと、 これらの木々や苔、きっと石にも命があり、 目に見える小さな世界の中にも 八百万の神々が宿っているんだ

        • クラクション

          クラクションを鳴らすのがどうも上手でない。 ヘックションとカトちゃんバリのくしゃみをするのはわりかし得意だけど、 こればっかりは思ったように鳴ってはくれない。 危険な運転をしている車に対し、 警告の意をこめてガツンと押したつもりが、 とても情けない音になり思わず力が抜けてしまう。 これはこれで、ある意味 アンガーマネジメントに一定の効果があるけど、 問題なのは、逆のパターン。 道を譲ってくれた車に対しての時。 『ありがとう』と深々とお辞儀をし 感謝の意を込めて軽め

        朝のリレー

          本から生まれたエッセイの本

          手元に残っている本たちを見ると、 自分の歴史の変遷のように偏りがあって面白い。 1年前までは、web系やマーケ系のハウツー本が やたら多かった気がする。 必要なときに必要なページだけ見るから、 読了しているものは少ない。 いつも足りないものを外部に求め補完しては、 ちょっぴり賢くなったような気持ちになるけど、 前提が足りない足りない星人だったから、 何冊買っても満たされず、しんどかったなぁ。 なんて今だから思える。 この1年、身の回りの環境も大きく変わり、 今は大

          本から生まれたエッセイの本

          ヒビノコトをつれづれに

          今日は立春。 新しいことを始めるにはとても縁起がいい日らしい ので、noteをはじめてみた。 『ヒビノコト』は、 20年近く前に書いていたブログのタイトル。 ヒビノコトがいつしかトキドキノコトになり、 最近はもっぱらキオクノカタスミノコト(←日本神話に出てくる神様の名前っぽいw) になってしまっていたけれど、 ちょうどいい機会だから、ゆるめに復活。 当時のことや、今のこと、未来のことを、 行ったり来たり気ままに楽しめたらいいなと。 ーーーーーーーー というわけで今

          ヒビノコトをつれづれに