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【続いちゃった】読みたくなる名言(当社比)集めてみた②

「三点リーダーって、二つつなげるのが正式な使用法らしいですよ」
「へぇ、で、三点リーダーって何?」

ある日の知人との会話だ。わたしのお目目が三点リーダーである。おもんないわ。

日本語って思ったより通じないんだな、と近年実感している。バベルの塔が崩壊したあとの旧バビロニア帝国民はこんな気持ちだったんだろうか。そういうこの言葉も多分通じてない。旧約聖書の創世記にあるので岩波文庫を立ち読みしてみてくれ。36ページだ。
言葉が通じないのは相手が悪いわけじゃないし、どっちかというとこっちに非がある問題なので文句は言えない。でも「そして誰もいなくなった」と言ったらアガサ・クリスティを連想してほしいと思ってしまうのが小説読みの悪い癖である。
まぁ要するに、現実社会ではそんなこと到底言えやしないので、ここでぐらいは好き勝手言わせてほしいってことだ。
マーガレット・ミッチェルとルイーザ・メイ・オルコットってなんか混同しない?
村上春樹の1Q84とオーウェルの1984年って関係あんの?

ってな感じで、続きまぁす!!!!!

⑤サリンジャー『ナイン・ストーリーズ』(新潮社)

ユーモアのセンスがないから人生に太刀打ちできないって、父は言うんです(p.153)

わけわかんなすぎて読むのに1ヶ月かかった記憶。よくわかんない短篇が9入ってるからナイン・ストーリーズ。
最初の短篇『バナナフィッシュにうってつけの日』は、前ので紹介したグラース家の長兄のお話です。そしてよう知らんけど、バナナフィッシュっていうアニメはこれから着想したとかなんとか。見たことないけど、どこをどう参考にしたらこの話がアニメになるのかわたしにゃあわからん。

⑥大沼紀子『真夜中のパン屋さん 午前1時の恋泥棒』(ポプラ社)


子供の頃って、言葉はもっと万能なものだって、信じてたからさ。伝えるためのものを駆使してるのに、伝わらない状況が生じてるってことに、戸惑ってたんだろうな
(p.178)

児童書チックだからと侮るなかれ。わたしはバベルの塔の話をこの本で知った。作者よ、聖書をこう見るか! と感動したのを覚えている。2巻と3巻が一番好きかな。これ2巻。
他にも、山手線に始点と終点があることとか、非ユークリッド幾何学なんかもポプラ社の本で知ったので、大人でも全然読めると思う。ただし表紙は隠せ。カバー推奨。

⑦ツルゲーネフ『はつ恋』(新潮社)

感じたとおりをまっすぐに言わないなんて、いけないことだわ。それは大人のすることよ(p.22)

主人公の家の隣に没落した貴族の一家が越してきた。そこの娘が結構いい性格で、近所の子供を集めては「ロシア版オタサーの姫」みたいなハーレムつくって男をはべらしてる。でもどうも彼女には本命の男がいるらしいんだけど……。
結論は知らないほうがよろしい。この言葉結構好きだったんだけど、裏っ返すと「いい歳なんだからもっとよく考えてものを言えよ」になると気が付いたときは腹抱えて笑った。

⑧森見登美彦『太陽の塔』(新潮社)

幸福が有限の資源だとすれば、君の不幸は余剰を一つ産み出した(p.228)

森見さんってすごい人を選ぶよね。わたしの友人は『夜は短し歩けよ乙女』(KADOKAWA)で森見アレルギー起こしてるし、逆に好きな人は心酔してるし。
途中までは「読める…読めるぞ!」と思いながら読んでんのよ。ムスカかな。でも読み終わったら何も理解できてないことが多くて、そのわけわからなさが好きです。

さて、今回はここまで。
もしかしたら続くかもね! 知らんけど!

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