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イントロダクション

皆さんの学校は授業参観もコロナ禍前のように実施されるようになってきましたか?僕の学校では、分散は続いてはいるものの、ようやく保護者の方に学校へ来て、教室の中に入って参観していただけるようになりました。教師の立場からするとやはり緊張はするのですが、それでも子どもたちは「家の人に見てもらえる!」と意気揚々に頑張る姿が見ることができ、微笑ましくも感じています。

実践にあたり


今年度最後の授業参観ということもあり、総合的な学習の発表会形式で行いました。1か月ほどかけて子どもたちが自分たちで課題をもち、調べ、そしてタブレットを使って発表するという学習で、最後の発表を見てもらいました。本授業を参観日に設定した理由として、ぼくのねらいは2つありました。

① タブレットが学校に導入されたことによる子どもの学び方、学ぶ内容の変化
② 教師・友達以外のフィードバックの場の提供

①については保護者の方に向けてです。チョークアンドトークの時代から子どもがタブレットというツールを駆使して、自ら学ぶような授業形態を示し、学習観のアップデートを図ろうと考えていました。②については、子どもたちに向けてです。普段、教師や同じクラスの友達からの感想はもらっていますが、それ以外の人からの感想はなかなかもらえない。そして家の人に生の発表を見てもらって感想をもらうのはなかなか無いと感じました。

実践-Formsを活用したフィードバック-


ぼくの学校の授業参観では分散ということもあり、3時間目と5時間目に分けて行われました。そこで、それぞれの時間に来ていただいた保護者の方に、子どもたちの発表を見た感想をMicrosoft Formsを使ってコメントしてもらえるようにしました。以下がその具体です。

① 事前に「自分の子どもに向けて」と「全体の発表の感想」というフォームを作っておく。
② QRコード化して6枚ほど印刷しておく。
③ 授業中は子どもが発表している机の前に貼りつけて置く。
④ 発表が終わったら保護者の方にスマートフォンで答えていただく。
⑤ 最後に答えて頂いた方の感想を全体で共有する。

成果


フィードバックは口頭で伝えることもできますが、敢えて文字に起こしてもらうことで、詳細な感想を伝えていただくようにしました。また、回答いただいた全保護者の感想を子どもたちに伝えることもできました。また、データで残ってあるので、後日、匿名にして学級通信に一部紹介し、ご家庭にも子どもたちの頑張りと共に伝えることができました。即時性のある子どもたちへのフィードバックと、参観に来られなかったご家庭への授業参観の様子を伝えることができたということで、「子ども」「家庭」の両者にとって効果的なものだったと感じました。

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