ペットの話

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私は今まで、動物っぽい動物を飼ったことがない。
足に節があるタイプの生き物しか飼ったことがない。
動物は大好きなんだけど、機会がなかった。

昔よくお母さんが「パパは子どものころ飼っていた猫を風呂に落として死なせた」という冗談にしては全く笑えないネタでお父さんをイジっていた。死なせてはいないけどウッカリ風呂に落としたのは本当らしい。風呂場に猫運ぶのやめとけ。

小さい頃、千葉の柏に5年くらい住んでたんだけど、
マンションの駐車場にメスのカブトムシが落ちてたことがあった。
お母さんとそれを見つけたが、家に手頃な虫かごがなかったので、おしりふきケースで飼うことにした(命ナメすぎ)。

毎日きゅうりとかゼリーとかあげて可愛がってたんだけど、ある朝、なんとお風呂場で天使になっていた。カブトムシが天使になるって、我ながらパンチの効いた表現だな。

虫の飼い方がよく解っていなかったので、水分不足にさせてしまったのかもしれない。推測だけど、水が欲しくて最後の力をふり絞って風呂に行ったのでは、と思う。
幼い私は、天国でゼリーいっぱい食べてね、などと無責任な発言をしていた。生前叶えられなかったことを死後に求めるなんて、ドイヒー!エンマ様に怒られろ。ごめんね。

あとは、ヤドカリも飼ったことがある。
高1のときお母さんと沖縄旅行に行った。はじめての沖縄でテンションが上がって、砂浜で貝殻をしこたま拾ってきた。帰ってから結局置き場所に困って、ナイロン袋に入れて放置していた。

ある日、その袋からカサカサ音がした。放置された海神の怒りかと思って確認したら、貝殻の1つが急に動いた。その中にヤドカリがいた。本物のヤドカリを初めて見たので驚いたが、それよりも、ゆいま〜る天国からダサイタマに連れてきてしまった自分の愚行を心から詫びた。ユニコーンが霞むくらいの大迷惑行為。

私は贖罪のために、責任を持ってお父さんに飼育してもらうことにした。お父さんはビバホームでいろんなものを買ってきて、完璧にもてなしていた。さすがオレの見込んだ男だ。私はときどき話しかけるなどした。
けっこう長生きしたので、沖縄よりも我が父の飼育の方がゆいま〜るであることが証明されたと思う。
てかゆいま〜るってなんなんですかね。

※実は沖縄からヤドカリとか貝殻を持って帰ることは禁止されているらしい。ごめんなサイドステップ。

私の中で、ごめんなサイドステップといえば今は亡きBコースのギャグなんだけど、COWCOWも同じ名前で内容の異なるギャグがあり、そちらのほうが有名らしい。自分が信じてたものが亜種だったなんて、悔しい。

お父さんが65歳になったら実家で柴犬を飼うことになっているらしい。お母さんは、太めでコロコロした柴犬飼うんだ〜とか言っているが、甘やかしてメタボにさせるのが確定していて、オバサンの欲は怖いなと思った。


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