見出し画像

Google エーゲ海

駑馬十駕
グーグルの創業者ラリー・ページ、セルゲイ・ブリンの両氏は1973年生まれの33歳。
グーグルのシステム構築に大きく貢献したジム・リースはハーバード大学生物学科卒、エール大学医学部を納め、神経外科医の肩書きをもつ。歌手ギタリストでCDも出すほど、ほとんど「天才」といって良いほどの才能を持ち合わせている。グーグル創業当時に18人目の社員としてラリー、セルゲイの両氏を支えた。
現代のPCインターネット時代を創るのに多大な役割を果たしたビル・ゲイツ氏は1955年生まれで51歳。比較の対象になるかどうか疑問だが日本のITベンチャー産業に足跡を残した(?)「堀江」氏は 33歳でグーグル創業者両氏と同年である。
何れにしても若き創業者たちによってIT産業が牽引されている。業界のそんなシーンにいるビル・ゲイツ氏は世界の富豪の一人として、まさに帝王というべきか。
ジャンルは異なるがプロゴルフ界の立役者ジャック・二クラス氏が現役時代、ゴルフ界の帝王として君臨していた。が、老齢は避けられず、その桧舞台を若手に譲って随分時間が経つ。世代交代は必然的にやってくるものである。

Googleの全貌を理解する、とは私がこのサイトでブログを書くにあたり、宣言したことだがGoogleというアメリカのIT企業を懇切丁寧に教えてくれたのが「web進化論」(ちくま新書)の著者「梅田望夫」氏である。といっても面識があるわけでもなく、私は単なる一読者の立場でしかない。本の内容を読み進み、アナログ的には理解しているものの、実際にサイト内に潜入して「AdSenseの使い方」となると自分でマウスを触らないと判らないのがPCである。そんな意味で駑馬十駕(どばじゅうが)、一日十里の超微速だか努力すれば天才ジム・リース氏に肉薄する、という。(殆ど無理か?)(クーグルに関する情報すべては「web進化論」による。今後もその情報は梅田氏の筆に依存することを、この場で言明しておく)

2006年自著ブログ記事 抜粋

***


MSCマニフィカ | 秋のエーゲ海・アドリア海クルーズ | 地中海
クルーズプラネットサントリーニ島

エーゲ海沿岸の歴史

「2000年間隠されてきた人類の歴史を揺るがす謎」、また大層な見出しだ。舞台がパリのルーブル美術館であることも見逃せない歴史の謎解きをするのに好都合である。
その館内に並んだ巨大レリーフ彫刻は紀元前に創られたものばかりだ。とくに多いのがメソポタミア(現イラク)遺跡類。

映画では秘密結社の紋章の鍵…、が思わせぶりだが紀元前の宗教観を詳細に調べると、限定された部族に発生した宗教(神)には今のロゴのようなものがふんだんに使われていた。古代社会の話だから部族間の交流また闘いであって、いまで云う秘密結社に当たるかも知れない。

「あいつら密かに悪巧み」をしていると、部族同士がいがみ合えば、それが戦になる。古代歴史を大雑把に捉えれば殺戮史でありそこに崇拝される宗教的神の存在がある。
エーゲ海に浮かぶ小さな島「クレタ島」には、小さいながらも古代歴史のエッセンスが一杯詰っている。とくにギリシアの影響が色濃く残り、また神話そして伝説化した逸話も豊富に語り継がれていた。


クレタ島は地理的に地中海沿岸欧州、北アフリカ、西アジアに歩いて届くほどの距離である。勿論島であるから舟を利用するが、その舟もまた古代歴史を彩っていた。小アジア西の終着にオスマン帝国があるが、アジア文明を吸収するにも好都合の地の利である。
牛頭人間ミノタウロス伝説、当時クレタ島信仰として牡牛信仰があった。地中海世界の覇者となった隣接するギリシアに、そのミノタウロス神話が誕生する。海神ポセイドンから贈られた牡牛と王ミノスの妻パシパエが獣姦によって誕生したのがミノスの牡牛「ミノタウロス」だ。頭が牛、体がヒトの「神」はその後も多くの影響を与え、各地に伝説の神として奉られるようになる。
古代ペルシア紀元前3世紀頃、ミトラス神の神殿には牡牛を殺すミトラス神像が崇拝対象となっていた。そして現代に引き継がれたキリスト神話には守護者ミトラスと類似する信仰形態が多数見られる。冬至の日に近いミトラスの誕生日とイエスの誕生日は同じである。登場する羊飼いの使い方も似て、ミトラスの誕生を知っていたのが羊飼い、そしてミトラスが天に戻る前、「最後の晩餐」において羊飼いはその場にいた。キリスト復活祭イースターは春分の日のミトラスの昇天日でもある。

カトリックの総本山バチカンの丘はミトラスを祭る洞窟神殿があった場所である。当時の世界を制覇していたローマ帝国時代の遺産とも云うべき神話・伝説がギリシア神話とも相まって遺り、それはエーゲ海沿岸の歴史、また西欧歴史でもあ。クレタ島に今でも存在するクノッソス遺跡がすべてを語っている。
パリ、ルーブル美術館、イギリス大英博物館に収蔵展示されている数万点の遺跡発掘品にはメソポタミア、ペルシア、アフガニスタンなど世界文明発祥の痕跡をのこす遺品が多い。北アジア圏内のアフガニスタン遺跡には日本の文化にも大きな影響を与えた品も多いが同時にギリシア文明の片鱗もみせている。特に私の心を引きつけたのは「ゼウス神像の左足」で石に刻み込まれた巨大な左足に歴史の総てが凝縮していると咄嗟に思った。それほど説得力をもっている。それらの発掘品がルーブル美術館や大英博物館に収蔵されていること自体が「ナゾ」である。それはスペイン人がインカ文明を抹殺したことと無関係ではないような気がする。




#エッセイ #旅する日本語#好きな日本文化#エーゲ海

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?