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「ウィニー」 プロンプト

2023年03月13日記事

映画「Winny」金子勇

「人間ドラマとして描き、金子さんの真意がどこにあるか示したかった」という松本優作監督(神戸市垂水区出身)に、製作の経緯や思いを聞いた。
2023/3/11 11:40 神戸新聞NEXT
200万人以上が利用したとされるファイル共有ソフト「Winny(ウィニー)」をめぐり、著作権法違反ほう助容疑で逮捕された開発者、金子勇さんとその弁護団が無罪を勝ち取るまでの7年を追った映画「Winny」が上映されている。
逮捕された開発者の闘い、無罪までの7年描く 映画「Winny」製作の経緯や思い、松本優作監督が語る


松本優作監督

2002年、金子(東出昌大さん)は「Winny」の試用版をインターネットの掲示板「2ちゃんねる」で公開。データを直接やりとりし、ファイルを匿名で共有するソフトだったため映画やゲーム、音楽などの違法アップロードやダウンロードが続出。コンピューターウイルスに感染したパソコンから内部機密や個人情報が流出するケースも相次ぎ、愛媛県警から漏えいした捜査資料の中に、捜査費に絡む裏金づくりを証明する資料が見つかる。
 京都府警は04年、金子を逮捕するが、サイバー犯罪に詳しい弁護士・壇俊光(三浦貴大さん)はこれを不当逮捕と考え、弁護団を立ち上げた。
 松本監督は事件の記録を徹底的に洗い直した。7年分の裁判の公判調書は積み上げると「床から天井に届くほど」だったが、約4年かけて読み込んだ。「調べれば調べるほど、『著作権侵害を広めるために開発した』という当時の報道は間違いで、金子さんがいかに著作権を守るか、真剣に考えていたことがわかった」という。 参考にしようと、さまざまな裁判を傍聴した。自分にとって都合の悪いことを述べる際、被告人の体は大きく揺れる。弁護士や検察官の目線の行方や口調をチェック。傍聴席にも目をやり、被害者側の親族だろうか、加害者の関係者か…と想像を巡らせた。「この経験が演出に大いに役立った」と松本監督は振り返る。
 脚本を基に壇弁護士ら本人に模擬裁判をしてもらい、「不自然なせりふや言い回しがないか、確かめてもらった」。余計なニュアンスが混ざらないよう、基本、標準語で質問するが、「ここぞという質問だけ関西弁にする」などのテクニックも伝授され、「うそのない法廷シーンが再現できた」と胸を張る。

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松本優作監督Twitter


「金子勇」の天才プログラマーを正当評価できない日本的体質汚点 その損失額を弁済したら幾らの価値か?

天才プログラマー金子勇さんを無罪に導いた壇俊光弁護士、Winny事件の裏側と友情を語る
2020年6/21(日) 9:30配信 弁護士ドットコム

「天才」と呼ばれたプログラマー、金子勇さんを覚えているだろうか。2002年、ブロックチェーンの先駆けであるP2P技術を用いたWinny(ウィニー)というファイル共有ソフトを発表した。
Winnyは爆発的に流行。金子さんの凄まじいプログラミングは一躍、脚光を集めた。ところが2004年、金子さんは突然、逮捕されてしまう。
一部のユーザーがWinnyを利用して映画や音楽などの送信をおこなっていたことから、開発者である金子さんが著作権法違反幇助の罪に問われたのだ。
しかし、金子さんに救いの手が差し伸べられる。壇俊光弁護士だ。金子さんとは面識がなかったが、「もし開発者が逮捕されたら全力でやりますよ」と話していたことをきっかけに、その弁護を引き受けることになった。
偶然のような出会いから弁護人となった壇弁護士は、弁護団を結成。弁護団の事務局長として最高裁まで戦い抜き、2011年には無罪を勝ち取った。ところが、金子さんは名誉を取り戻したのもつかの間、2013年7月にこの世から去る。惜しまれる死だった。

日本の刑事司法によって毀誉褒貶の人生を歩むことになった金子さん。壇弁護士はその闘争の舞台裏を、弁護人の目を通して描いた小説「Winny 天才プログラマー 金子勇との7年半」(インプレスR&D)として今春、上梓した。
7年半、金子さんとともに歩んだ壇弁護士は、この本にどのような思いを込めたのだろうか。
「Winnyを知らない世代の人たちに読んでほしい」「Winny 天才プログラマー 金子勇との7年半」

この小説は、あるプログラマーが警察に突然、いわれのない罪の容疑で逮捕され、1人の弁護士と出会うところから始まる。
プログラミングにしか興味がない、マイペースな北関東生まれの天才プログラマー。試行錯誤しながらも、前代未聞の境地を切り開いた大阪生まれの若手弁護士。そんな対照的な2人が友情と信頼で結ばれ、時には摩擦を生じながら、ともに刑事司法と最高裁まで戦い抜き、無罪判決を勝ち取る物語だ。
しかし、普通の小説と異なるのは、書かれているすべてが、現実で起きたということである。私たちがすでにニュースで知っている金子さんの事件を、壇弁護士が小説というスタイルで一冊の本にまとめた。
もともとブログでこの裁判について書いていた壇弁護士。なぜあえて、小説という形にしたのだろうか。きっかけの一つは、怪童と呼ばれ、将来を望まれながらも29歳で夭折した棋士、村山聖さんの生涯を描いた映画「聖の青春」(2016年)を観たことだ。

「へんな創作無しにそのまま書けば良いのかと。これだったら、金子さんの人生も映画にできるんじゃない?という気になりました。ブログを書き終わった後に『小説で読みたい』といってくれる人もいました」
最初は漫画化の道を探ったが、そのうち映画化の話が舞い込んだ。
「これは、昨年映画化が決まり、ネットで話題になった件とは別の、速攻でポシャった件ですけどね。漫画だったら自分は何も描かなくていいと思ったんですけど、映画化は原作がしっかりしていないとダメだよねということになって、しゃあない、書くかと…」
しかし、原稿はほぼ書きあがったものの、なかなか出版社が決まらなかった。「ITの用語が難しすぎて読者がついてこられない」「数値が入ってないから裏付けがない」「このままでは売れない」・・・さまざまな理由で出版には至らなかった。
「別の出版社では、金子の内心を書いてくれと言われました。もう、恐山のいたこを呼んでこいやと(笑)」
前代未聞の事件の裁判を描いた前代未聞の小説である。ようやく、ネットや技術の本を多く出しているインプレスR&D社が決まった。(一部引用)

【壇俊光弁護士略歴】大阪弁護士会所属。元Winny弁護団事務局長。ITと法律に関わる問題や医療過誤問題などを専門分野とする。大阪の町工場を営む家に生まれ、高校生になるとボール盤や旋盤を使って金属加工を行うように。機械制御用のコンピュータープログラミングも独学で覚えた。ドロップシッピング被害者弁護団やYahooBB!個人情報漏洩事件なども携わった。主な著書(共著)に、「日弁連研修叢書
現代法律実務の諸問題【平成26年度研修版】インターネットにまつわる法律問題」(第一法規)「Q&A名誉毀損の法律実務―実社会とインターネット」(民事法研究会)など。個人ブログは「壇弁護士の事務室」(http://danblog.cocolog-nifty.com/)

■note記事 「こんな日もある!」racoco 2020年6月24日 15:02抜粋


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