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ニュースは、新旧の鮮度でなく中身の濃さと真実の度合い.2

ニュースは、新旧の鮮度でなく中身の濃さと真実の度合い。そして、はなしはそれでおわらない。

国家司法省トップの首、5.6本が軽々飛んだという不祥事は、前代未聞という話しではすまない悪行だったが、そこに巣食う、内部利権争奪の人事は、おそらく「蘇我馬子」か「藤原不比等」らの耳打ち入れ知恵じゃないかと思うほど老獪でしたたかで、なおかつ責任転嫁のオンパレードで、地獄の閻魔様でも、そこまでしないだろう、という手練手管だった。

次に書くのは「国家」を背負って抹殺された研究者自殺のはなし。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

小保方晴子のスタップ細胞が投げたサイエンス波紋
小保方晴子 元ハーバード大学医学大学院客員研究員、理化学研究所発生・再生科学総合センター客員研究員、同・細胞リプログラミング研究ユニットリーダーとして、胞子様細胞の研究に従事。
2014年1月のネイチャー誌に、遺伝子導入を伴わない方法で全ての生体組織と胎盤組織に分化できる多能性を持った細胞(STAP細胞と命名された)を作出したことを筆頭著者として論文報告し、「リケジョの星」として注目を集めた。

しかし、自身の博士論文も含めて論文不正や研究実態の疑義が問題となり、STAP細胞の論文は撤回された。
2014年8月5日には上司であり論文執筆を指導した笹井芳樹教授がメディアによる批判の渦中で自殺し、小保方は12月21日付で理化学研究所を退職した。

小保方の研究者としての行く末や自身による検証実験の行方が大きな注目を集めた。研究内容のほかに人物像や記者会見、実験ノートに関する報道も耳目が集まり、多くの批判意見や擁護意見も世間を騒がせた。インターネットの匿名掲示板2ちゃんねるではSTAP細胞論文の発表から1年間で86万件以上の書き込みがSTAP細胞や小保方についてなされた。
一方、STAP事件よりはるかに重大な【研究不正事件】は他に存在するとも言われている。

理化学研究所を退職後に文筆活動を行ったが、笹井芳樹の配偶者であった未亡人は、STAP細胞が本当はあるというのであれば小説を書く前に実験をしてほしいと述べた。

『調査報告 STAP細胞 不正の深層』、2014年7月27日に日本放送協会(NHK)が『NHKスペシャル』でSTAP細胞事件について放送した報道番組。後に、「名誉毀損の人権侵害が認められる」「放送倫理上の問題があった」として放送倫理・番組向上機構により勧告を受けた。
2014年1月科学誌『ネイチャー』に掲載された小保方晴子、チャールズ・バカンティ、若山照彦、笹井芳樹らによるSTAP細胞(刺激惹起性多能性獲得細胞)に関する論文について、なぜこのような論文を発表したのか、また実験に問題はなかったのかを検証した番組。

■笹井 芳樹(1962年(昭和37年)3月5日 - 2014年(平成26年)8月5日)は、日本の発生学者・医学者。京都大学博士(医学)。神経誘導因子「コーディン」の発見者。オルガノイド研究で先駆的業績を持ち、「ブレイン・メーカー」と称された。京都大学再生医科学研究所教授、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター (CDB) グループディレクター、同 副センター長を歴任。
エドワード・デロバティス(英語版)の下でコーディンを発見し、ウルバイラテリア仮説も提唱。理研では動物が相似形を維持する原理も解明した。世界で初めてES細胞による網膜の分化誘導や立体的な網膜の生成に成功し、多能性幹細胞の大量培養法も開発。さらにES細胞から視床下部前駆細胞の分化誘導や脳下垂体の立体的な形成も実現し、井上学術賞、山崎貞一賞、武田医学賞、上原賞などを受賞した。

論文執筆の天才とも呼ばれセンター全体の資金調達や神戸医療産業都市関連の事業でも活躍。文部科学省や科学技術振興機構の再生医療プロジェクトや委員会でも手腕を見せた。2014年に発表・撤回されたSTAP論文により様々な責任が追及される中、2014年8月5日に自殺(縊死)。その死は国内外に衝撃を与えた。
研究予算の使途など疑惑は深まり、6月30日には科学的な疑義を対象とする新たな調査が始まることになる。
このような状況の中、笹井は6月頃には研究室の研究員に「研究室を閉めるから行き先を探すように」と語っていた。体調が悪化しながらも、研究員の就職先探しや論文指導に熱心に取り組むとともに、各種プロジェクトの代表交代準備も進めていた。また、7月2日のネイチャー論文撤回にあたり、笹井は「不正を防ぐ指導を徹底しきれなかった」「整合性を疑念なく語ることは困難」とのコメントを出し、その主張を後退させていた。

自殺とその波紋
同年7月25日には研究の議論も成立しない状態に陥り、研究員から報告を受けたセンター長の竹市雅俊は健康管理室に相談、笹井を医師に受診させることを勧められていた。
丹羽仁史や小保方晴子の検証実験が注目される中、7月27日にはSTAP事件の特集がテレビ放映され、笹井についても大きく取り上げられ、8月4日の理研の声明でも新たな調査結果に伴って、共著者の処分が大きく変わることが言及されていた。

8月5日午前8時40分頃、神戸市中央区にある理化学研究所発生・再生科学総合研究センター (CDB) と通路でつながった先端医療センターの研究棟の4階と5階の間の踊り場で、手すりにくくりつけたひも状のもので首吊りになった状態で発見され、医師が死亡を確認。

同日午前11時3分、警察に通報後に搬送された搬送先の神戸市立医療センター中央市民病院で正式に死亡が確認された。

兵庫県警察は自殺とみており、現場のカバンの中や、秘書の机、自宅に複数の遺書が残されていた。52歳没。
理研と家族で対応を検討し始めていた矢先の出来事であった。
笹井の死により、神戸アイセンターや融合連携イノベーション推進棟といった再生医療の実用化や神戸医療産業都市の関連事業、およびSTAP論文問題の真相解明や検証実験等に影響が出ることが懸念された。また、笹井の自殺によって理研内の研究者や職員らの動揺や不安は深刻化した。研究室メンバーや小保方、理研関係者のメンタルケアも心配され、理研職員らの心労を心配して理研に電話をした人も複数いたという。

笹井の訃報に際し、理化学研究所の野依良治理事長と竹市雅俊センター長がコメントを発表。さらに閣僚や科学技術振興機構 (JST)も声明を出し、山中伸弥や若山照彦も哀悼の意を表した。
日本国外でも大きく報道され『ネイチャー』は編集主幹が「悲劇」「科学者コミュニティーの多大な損失」と声明を発表するとともに、同誌のニュースブログでも取り上げ、他の多くの学術誌においても追悼記事が掲載された。

■若山 照彦(わかやま てるひこ、1967年(昭和42年)4月1日 - )は、日本の生物学者。学位は、博士(獣医学)(東京大学・課程博士)。世界で初めてクローンマウスを実現した人物。マイクロマニピュレータの名手として知られる。2008年には16年間冷凍保存していたマウスのクローン作成に成功、絶滅動物復活の可能性を拓いた。2014年には妻の若山清香と共に、宇宙マウスの誕生にも成功。また、2014年に騒動となった、STAP論文の共著者でもある。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』



第三章「ニュースは新旧鮮度~.3」 総括(下)


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