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【初音ミクと世界と2chと日本人】 2chの文化的側面を語る。序章

2014年、ロサンゼルスで初音ミクのコンサートがあった。
人種や言葉の壁を越えて多くのミクファンが集まり、とても楽しいコンサートだった。

私はアメリカ人の友人と一緒に行った。
ライブの最後の方に「みくみくにしてあげる」が流れ、会場が一番盛り上がった。

ライブ後、友人から「『みくみくにしてあげる』はどういう意味なの?」と聞かれた。

「語源は2chのボコボコにしてやんよ、で・・・」

「What is 2ch !?」

友人から間髪入れず「2chって何だ!?」と質問が。

「えっと、大きな掲示板で、管理人のひろゆきはニコニコも管理人で・・・」

「え!?2chとニコニコが関係あるの!?」

「関係あるというか、ニコニコは2chのVIPノリみたいのがあって、初音ミクの初期盛り上がりも関係してて・・・」

「ええ!?2chってスゲーじゃねーか!!詳しく教えてくれ!!2chって何だ!?」

アメリカ人の友人は「What is 2ch !?」を連呼していた。
日本人の私はうまく答えられなかった。

その後、友人は独自に2chのことを調べたようで。
ある日、国際電話をダイヤルしてきた。

「あれから2chのことをいろいろ調べた!「リア充」や「www」など多くの言葉が2chから生まれたこと!電車男などの人気作品が生まれたこと!ニコニコ初期に2ch文化が大きく関与したこと!初音ミクのCGMにも影響を与えたこと!いろいろ知ったぜ!!」

友人の興奮電話は止まらない。

「2chは日本のポップカルチャーに影響を与えまくってるじゃねーか!なのに日本人はその自覚が全く無い!!なんでだよ!?」

最後に彼はこう叫んだ。

「What is 2ch for Japanese!?(日本人にとって2chは何なんだよ!?」

その日以来、「日本人にとって2chは何か?」が私の中で1つのテーマのようになっている。

2chのネガティブな部分(誹謗中傷や裁判など)は今までも語られてきたし、今後も語られ続けるだろう。

2chのポジティブな部分、主に文化的な側面を勝手に考察してまとめていきたいなと思う。


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