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2023.3.30

張るような冷たい空気がいつのまにか
柔らかく肌を包むようになって
景色もぼやっと滲むような色あいになってきた
空気の問題なのか黄砂なのか花粉なのかわかんないけど

蕾がちょっと綻んできたかなと思ったとこだったのに、
あっという間とはこのことかと感心するくらいに満開の桜。

ちょうどいい気温になってきたと思っていたとこだけど
もうじんわりと汗をかくくらいの日もある
きっとまたすぐに寒さが恋しくなる
ないものねだりだねと笑うことも愛おしい

ちょうどいいことって本当に奇跡のような一瞬だったりしていて
わたしのいまはちょうどそのような奇跡の一瞬なのかなと思ったけど
よくよく考えたら人生ぜんぶちょうどいい瞬間を生きているみたいで笑えた

呑気さを分けられるものなら分けあいたいと
結構本気で思ってるしなんなら勝手に
受け取ってくれる人がいたらいいなと思って
振り撒いていたりしている。

この幸福に包まれた場所を
ひろげてひろげてそれが世界になればいい

やがて過ごしにくいような暑さになっても
それが笑えるいちにちになる

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