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問題提起。

ぜひとも放送作家の目線で聞いてみたかった、今回の問題。

今回の件で思ったことをつらつら書いてみる。

■ 常にアップデートすること

これ、どこにでも当てはまる問題だと思うんだけど、余裕のない組織は、上に行けば行くほど古い考えに固執する。
トップに立つ人やそれに近しい人がアップデートに敏感だと、その時代に順応できるから生き残っていけるんだと思う。
古いやり方や考えに固執していいのは、伝統的な物だけで十分じゃないだろうか。
テレビ業界や製作側が胡坐をかいていられたのは昔の話で、今では他の媒体に人は流れてしまっている。
『昔からの慣例なので』でまかり通るのが間違い。
良い慣習は残していいけど、悪い慣習までいつまでも引きずっていたら、業界崩壊待ったなしになると思う。
だから、アップデートは必要。
携帯電話だって新機種が出たら変えるでしょ?
それと一緒だと思う。
ましてやメディアがアップデートできないんじゃ、情報統制してるのと変わらないと思う。

■ 原作に愛を

単純に『数字』だけが欲しいから、簡単に原作のある話を使っているだけなんでしょ?と思う。
『これ人気なの? 次のドラマこれにしよ。え、連載中? じゃあ適当にドラマ化しちゃおうよ』
そんなやり取りがあったのかと邪推してしまいそうになる、今回の件。
ゼロベースで話を考えられない以上、原作のあるものに頼りたくなる気持ちはわかるけど、ゼロベースで話を考えられない時点で制作側が下手に出るべきと思う。
だって、『使わせて頂く』んだから。
原作を知り、作者が伝えたいことは何かを伺い、どのように制作していくかを、原作者・脚本家・制作陣で話し合うべきでしょ。
創作って、簡単にできることじゃない。
それが分かっていたのなら、今回の件は問題にならなかったはず。

■ 大切な部分を蔑ろにしない

一番、重要な部分。
『原作者の想い』を踏みにじってはいけない。
これに尽きる。
どれだけ駄作だろうが、創り出したものって誇らしいと思うんだ。
自分も下手くそながらイラストを描いたりするし、その昔は話だって書いてた時期もある。
素人の自分だって、自分の中でキャラクターを作り上げて完成させた話は、やはりどこか大切に思う。
プロならなおさら大切にしたいだろう。
未完でラストもまだ決まっていない物語を、原作者と違う意図でもって終わらせようとするなら、そりゃNG出すだろう。
いくら書き直しをお願いしても、伝えたい部分を除外されたままなら、『自分に書かせて』って言いたくなるのは頷ける。
その昔、好きな作品がアニメ化されたことがあったけど、その時点では未完だった。
結局、ラストはアニメオリジナルのシナリオになったけど、視聴する側の自分にとっては納得できかねる終わり方だった。
その時の気持ち、制作陣に伝わるかな。
(´・ω・`)
まさにこんな顔してたと思う。
原作者がどう思っていたかは分からないけど、原作者の想いを踏みにじる行為だけはしちゃいけない。

変えていかなければならない部分を明白にして、より良い作品が世に生み出されるのを、願ってやまない。


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